とろみ

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 節分の夜。頂き物の千葉県産落花生をポリポリ…。

 そして。

 むせてしまいました!

 ヤバッ!と、思いっきり咳をして事無きを得ましたが…。

 嫌ですね~。老化を感じました…。

 豆類を誤嚥する・詰まらせることは、命に関わることがあります。

 水分を吸収して膨れてしまうからです。

 皆さんも、豆を詰まらせることには気を付けましょう!

 ムセだの誤嚥だの…。

 訪問看護でも、常々注意を促し対策を考えていかないといけないことです。

 その際に、良く使われるのが「トロミ剤」です。

 水やお茶、汁物などに混ぜることでとろみをつけ、液体が気管へ流れ込むことを防ぐための物です。

 無味無臭で、「どうしても飲みたいから」とビールにとろみをつけて呑んだ方もいらっしゃいます(笑)。

 以前私が担当した利用者様。

 神経難病を患い、全身の筋肉が機能しなくなることが分かっていました。

 経口摂取が難しくなる。

 それを自覚しながらその方は、経口摂取が可能な間、最後までトロミ剤を使わずに過ごしました。

 その方は、元調理人。

 口にするものに、「トロミ剤」という料理に使ったことが無いものを混ぜるのが嫌だと仰っていました。

 「そんなものは使わなくてもやれる」

 では、どうしたか?

 卵かけご飯

 あんかけ

 カレーやシチュー

 ポタージュスープ

 ヨーグルトやゼリー

 生クリーム

 などなど…。

 納豆の粘りを使って、バニラアイスをトルコアイスに変身させたりして。

 その食物が持つ、自然なトロミを上手に利用されていました。

 そして美味しく。

 摂取量が少なくなっていく中、カロリーの上乗せも上手でした。

 呼吸苦を緩和する薬の投与経路を確保するために、胃ろう造設もされましたが、かなり長い間お口から栄養を摂ることができていました。

 これも食へのこだわり。

 人にはいろいろな「こだわり」がありますが。

 それを貫くのも、工夫と努力が必要ではありますが。

 貫いたときの満足度は、きっと高いのでしょうね。

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