噂がささやかれる現場

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 <家族を人質に取られているとは???>で、私が数人の方からお話を伺った〝お世話になる人、なっている人〟には何かされても我慢するしかないのだという苦しい思い。

そのお話を伺った場所は、いずれもその方のご自宅でした。苦しい思いではあったけれど、一生懸命気持ちを込めて話して下さったのです。

だけどある時、驚くべき場所で、人を名指しにしながら驚くべき話をしている二人組に遭遇し、ギョッとしたことがあります。今回はその時の事を振り返ってみたいと思います。

時と場所を選びたい

 人に話をするときって、時と場所を選ぶべきだと思います。特に大切な話をするときや、個人情報を含む内容だったり、第三者に聞かれたくない話の時には特に…。

 どこで誰の耳に入るかもわかりませんし。

 だけど、私がギョッとした二人組が話している場面…。いったいどこだったと思いますか?

 スーパーの食品売り場。豆腐や納豆が並んでいる売り場でした。

 その二人組というのは、“おそらく”そのスーパーのそばに住む70歳代と思われる女性たち。その二人はどうも顔見知りで、久し振りに偶然出会った様子がうかがえました。

「あら、久し振りね。しばらく見なかったじゃない?ご主人の体調は、その後どうなの?」

と、話をしている二人。そのすぐ後ろに私はいたのです。

その時は絹ごし豆腐を買おうと思い、ショッピングカートを押しながら歩いていました。

そして「それがね~。」から始まった会話が耳に飛び込んできて、ギョッとすることになるのです。

「それがね~。うちの旦那、癌かも知れないって言われてね。検査をしたわけよ。そこの〇〇病院で。そしたらさぁ、そこの△△先生がまたひどい先生で。組織を取って癌かどうか調べたんだけどね。その時に出血しちゃってさぁ。危うく△△先生に×されちゃうところだったのよ。そりゃあ、検査の前には何かあっても…っていう書類にサインはしたけどね。書かないと検査できないじゃない?病院って、病気を治すところでしょうにね。患者を×しちゃダメよね。」…という内容。

(今回もまた、この方の言葉は、私の記憶を頼りにできるだけ忠実に再現したつもりです。)

ひょえ~。すごい話をスーパーの食品売り場でしている人がいる~。

その話をされた方の人も、「声を小さく」とか「ここでそんな話は…」といった注意を促すことは全く言わず。「へええ~。そうだったの?大変だったわね」と同調している!

しかも、その〇〇病院…、そのスーパーのすぐ目と鼻の先なんです。△△先生も実在の人物。

これは誹謗中傷?営業妨害?いえいえ。ただの噂話…。怖いなあ。

人の口には戸を建てられないと言いますが…。

まさか△△先生も、食品売り場で自分のうわさがされているとは思っていないのではないでしょうか。

悪いうわさに尾ひれがついて広がっていく。

怖いなぁ…。

ただの噂話

本当に良いうわさや評判が広がるよりも、悪いうわさの方が面白おかしくスピーディーに広がっていきます。

人相手の仕事って、どんなに注意をしてもこんなことが起こってしまう。

噂を立てられないように生きていくことはできないし。

噂話が大好き、尾ひれを付けるのが大好きっていう人も確実に存在する。

誠実にベストを尽くして仕事をしていくしかないですよね。

だけど、ひとの気持ちって本当にわからないなぁ。

怖いなぁ…。

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