ごきげんよう!きいです。
今週は通常の訪問業務以外に、訪問診療の看護師さんとの症例検討がありまして…。
なかなかハードな毎日を送っています。
ある利用者様について、ある診療科のフォローを受けている病院から「ある医療処置を在宅で行って下さい。その方法を訪問看護師からご家族へ指導をして下さい」と連絡がありました。
それがどうも簡単にはいかなそうな予感が…。
処置自体は難しいことではないんです。
だけど、自宅の療養環境がまず「病院とは違う」。
家族が一人で行うのはハードルが高い?と思われる利用者様の身体状況。「一日に5回行わないといけない」という頻度。ベッドの位置や部屋の照明等の環境面。週に2回の訪問看護で、指導の後の評価ができるのか。短期集中で複数回訪問にしたら…ご家族が受け入れるのか?
病院の医師は、悪化を防ぐにはそれが必要という判断なのですが…。

メインで診ている訪問診療クリニックの看護師さんと、ああだこうだと話をしていた時。
「病院の医師は最善を尽くそうとしますが、在宅では〝最善〟をとれないこともありますものね。」という言葉が耳に飛び込んできました。
そうなんです!
最善を尽くしたいのはやまやまなんです。
だけど、本人・ご家族の事情やお気持ち、経済状況、環境面、訪問看護のルールなど、いろいろな問題で難しいこともあるのです。
私…「在宅では〝最善〟をとれないこともある」という言葉が、訪問看護師やケアマネ、ヘルパーから聞かれたのではなく、訪問診療に携わる看護師から聞かれたというその事実が、嬉しかったんです。
「訪問診療」は、利用者様の在宅療養を支えるリーダーでもあります。
そのリーダーが「できないとは言わせません」というスタンスか。
「できないこともありますもんね」というスタンスか。
こちらのやる気や気合いが、全然違ってくるんです!
これは、どんな仕事でも同じかもしれませんね。
上に立つ人から「やって当然・出来ないなんて言わせない」と言われるか、「できないこともあるよね・じゃあ、その問題をどうしていこうか?・こっち(上に立つ側)も動いて何とかできないかやってみますから」と言われるか…。
違いますよね!
「分かってもらえている」って、本当にうれしい!
