今回の記事は、完全に個人的見解であり、何かを否定する意図がある訳ではありません。
本当に、本当に個人的な考えです。
看護教育に携わる皆様。看護師の地位向上にご尽力いただいた先輩方。
ごめんなさい。
先ず最初にお詫び申し上げます。
前回<看護師はどこへ?>という記事を書きました。そして記事は、看護師がなぜ辞めていくのか?看護師はどこに向かっているのか?と考えながら終わっています。
その後、いつものように。
私、考えました。
そして一つの見解にたどり着きました。
看護師が向かいたくなるのは「カリキュラムから解放されるところ」なのではないかと。
看護教育のカリキュラムは、時代の流れに伴い医療と共に日々発展してきました。
そのおかげで、昔は看護師と言えば「医師の補助」などとされていたのが、今では「看護は科学」が医療界で認められるようになりました。
解剖学・生理学等の人体について、各種疾患、人のライフサイクル、薬学・公衆衛生・法律・介護・看護の基礎・看護の過程と展開などなどナドナド…。
たくさん勉強をして、実習をして、研究や分析を繰り返して。
勉強して。勉強して、勉強して…。
国家試験に合格して。
採用試験に合格して。
就職したら、新人教育のカリキュラムが待っている。
一年目、二年目、三年目…。それぞれの時期にクリアするべき課題があって。
自分に向き合って、できなければ、何がそうさせるのかを考えて、自分の中の課題を見つけて取り組んで、評価して反省して。
後輩を迎えたら指導者としてのカリキュラムに取り組んで。
質の高い教育が、誰もが同じレベルで指導を受けることができ、指導することができるように。
指導の経験を積んだら、次は管理者として…。
そして、またまた…。
あるところから耳にした話。
その教育カリキュラムがあるところまでのゴールを迎えると「疲弊して辞めていく看護師が多い。」
日勤。夜勤。週末にも祝祭日にも仕事をして。
もちろん休日もあるけれど。
その時間の多くは、次の勤務で困らないように勉強をする。
切り替えの上手な子は良いけれど。
私みたいにヘタクソな子(子?)は、プライベートを犠牲にする。
そして日々の勉強以外に、自己分析。反省の日々。
自分は何かができたのか。できなかったのならば、自分の何処が至らなかったのか。どうすればクリアできるのか。
その繰り返し。
上手くいかない事って、いっぱいあって。
それを分析して自分と向き合うのって、正直しんどい。
その「しんどい」を和らげる存在や助けてくれる人。支えてくれる人がいて。
雰囲気の良い、楽しい職場。患者様とのトラブルも無い。毎日が有意義な生活。
同期の仲間とも励まし合える。指導してくれる先輩が優しい。師長さんは休みの希望を出しても笑顔で了解してくれる。
それだったら頑張れるけど(笑)。
「システマティックが過ぎるのも、やらされてる感が半端ない」
これは看護の大学院の先生のお言葉。
私もその通りだと思う。
追伸:この記事を見て「看護師って辛いだけ?」と思われた方。スミマセン。
たくさんの看護師が現場で活躍しているのは、記事に書いたような大変さ・しんどさを超えるものがあるからだと思います。
私が何十年も看護師を続けてこれたのも、やはり辛いだけではなかったからです!
だけど、システマティックは…やっぱり嫌い。
私の個人的見解でした。