在宅療養の限界?

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 ごきげんよう。きいです。

 私、今までに「これがあると在宅で看ていくのは限界が近いかな」と思っていたのが…。

 徘徊と排泄の失敗でした。

 だけど、最近のある利用者様一家の様子を見ていて、そこに追加しておかないといけないな…と思ったことがありました。

 それは「何がおきているのか、誰もわからない」ということです。

 利用者様は、高齢女性のCさん。

 「排便に固執する傾向がある」とはケアマネさんから聞いていましたが、本当にその通り。

 毎日出ないと気が済まないし、出たら出たで「多いか少ないか」にこだわります。

 食べ物はもちろん、下剤から浣腸まで。ありとあらゆる方法がとれるよう、自宅には排便を誘発させるいろいろなものが…。

 それでも何とか自己管理はできていたんです。

 今までは。

 それが、最近…。

 いつ、どれだけ出たのか、出ないのか。

 なんの下剤をどれだけ内服したのか…それが分からなくなってしまった?思い違い?混乱?

 ある日、訪問看護の緊急電話にCさんから「もう何日も便が出ないんですが、どうすれば良いでしょうか?」と相談が。

 「Cさん、昨日は『下痢をしてしまってどうすれば良いか』というお電話を頂きましたね。」とお伝えすると、「ああ、そうでしたね。じゃあ、出なくても大丈夫ですね」と一応は納得されるのですが…。

 その後も似たような、便についての電話が毎日のようにかかるようになりました。

 ご主人も「今日は出てたと思うけれど?」や「さあ、どうでしょう?本人が電話をかけろとうるさくて仕方がないんだよ」と把握が困難であり、本人の気が済まないと大変だからと、電話をかける手助けをされます。

 メモやカレンダーへ書き残すことを提案しても、ご夫婦ともに困難です。

 訪問診療と訪問看護と訪問薬剤師は、何が本当なのか…対応をどうすれば良いか???

 それが分からず困っています。

 便の回数も、それがいつのことだったのかも曖昧。

 下剤の調整を図っても、アドバイスが全く受け入れられない。

 いわゆる「排便コントロール」が、できない状況です。

 近くにお住まいのお子様を頼るお気持ちは、二人にはありません。

 お二人がどんなに嫌がっても、お子さんを巻き込むしかないのか。

 介護に疲弊しているご主人へ、ショートステイの利用をお勧めしても受け入れ無し(デイの利用も全く受け入れ無し)。

 このままでは、本人が体調を悪化してしまうか、ご主人がさらに疲弊してしまうかです。

 子どもには言うな。

 施設は本人が絶対に嫌がるから考えられない。

 自分が倒れるまで妻を看る。

 いやいやいや…。

 共に80代のご夫婦です。

 周囲のアドバイスに耳を傾けて頂きたいのですが…。

 私たちも、24時間見守り、支援することはできないのが辛いところです。

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