24時間365日

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。


 東京消防庁は、2023年の都内での救急車の出動件数と119番の入電件数が12月中旬時点で、いずれも過去最多だった前年1年間の件数を超えたと発表した。
 救急車の出動件数は初めて年間90万件に達することが見込まれ、同庁は不要不急の通報を控えるよう呼び掛けている。
 同庁によると、15日現在で、救急車の出動件数は87万3115件(前年同期比4万4544件増加)、119番の入電件数は105万450件(同6万1882件増加)と、いずれも年間の過去最多を更新した。


 こんなニュースが報道されていましたね。

 今年もまた、救急車の出動件数と119番の入電件数が過去最多…。

 この状況…これからも、もっと続くと思います。

 

 訪問看護には、介護保険では「緊急時訪問看護加算」、医療保険では「24時間緊急時対応体制加算」というものがあります。

 訪問看護ステーションは、24時間365日で緊急対応をし看護師が利用者様の緊急に備えて、いざという時に出動できるよう、待機しているのです。

 24時間対応は、契約されたご利用者様全員ではなく、希望された方がご利用になれるものです。

 24時間対応を利用する場合には、訪問看護の利用料金に加算が1回/月上乗せされます。そのため600円弱(1割負担の場合)の料金が追加されることになります。

 説明を受け必要性を理解し、同意をすることで「24時間365日、看護師に電話相談ができ、必要時には看護師が訪問して体調確認やけがの手当て、医師や病院との連携・対応、必要時には救急車の手配等を行う」という支援を受ける事ができます。

 ですが中には「なにかあった時はすぐに病院に行きます」「利用しなくても料金がかかるんでしょう?」と緊急対応を望まないという利用者様やご家族様もいらっしゃいます。

 その場合、体調が悪化した時やケガをされた際に、看護師のアドバイスを受けることなく、病院へ向かうために救急車を呼ぶ事になるケースがあります。

 救急車の出動件数が増加しているというニュースを耳にするのは、例年の事。

 訪問看護を利用していない人はもちろん異なりますが…。
利用されている方は、是非とも緊急対応の利用を検討して頂きたいと思うのです。

「熱が上がる時の悪寒戦慄を、けいれんと間違えて救急車を呼んだ。」

「転倒して膝を打撲。擦り傷から出血し年老いた妻が対応に困り、救急車を呼んだ。」

 こんな話を聞く度に、「訪問看護師が行けていたら、救急車を呼ばなくて済んだのにな…。」

 「救急車を呼ぶのは良いけど(いや、良くない場合もあるけれど!)入院にならなかったときの〝病院からの帰宅〟や〝移動の負担〟も、よく考えて頂きたいな…。」

…と、残念に思ってしまうのです。

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