老健に持たせたもの

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 前回の話でえい君がご立腹し、私はハラハラ…。Y先生やのんさんが、どんな印象を抱いたかが気になるところではありますが、先ずは退院ができたこと。そしてしばらくの間は私が兄を車に乗せて買い物に出かけたことなどもあり、時間は平穏に過ぎて行きました。

 まりぃさんも施設Aへの入所日が決定し、その準備に取り掛かりました。

認知症とはそんなもの

 まりぃさんは老健への入所の話を、またすぐに忘れてしまいました。

 認知症とはそんなものです。

 だからそれで良いのです。

 まりぃさんの入所日は決まっていました。

 その日から一週間、感染予防のために個室生活を送るまりぃさんが少しでも退屈しないように。「家に帰る」とソワソワしなくて済むように。

まりぃさんがデイに行っていたり、TVを見ていたり、眠っている間を狙って、娘は一人で入所の準備を進めます。

 

手紙

「お母さんへ」で始まる手紙は、なんということのない内容です。

元気でいるか?〝仕事〟は楽しいか?スタッフの人は優しいか?そんなことを書いて、スタッフさんと力を合わせて頑張ってね…という結末。

深い意味はありません。ただまりぃさんが自分宛ての手紙を何度も読む…その時間が持てれば良いのです。おそらく一度読んで、しばらくたったら手紙の存在を忘れるでしょう。

もしバックの中にしまい込んでいたら、帰宅準備をするときにこの手紙を発見して読んでいるうちにスタッフさんが気が付いて、帰宅を制止してくれるかもしれません。また「この手紙はなあに?」と自らスタッフさんへ話しかけることがあっても、それが帰宅の制止になるかもしれません。

写真 

A4サイズの用紙に、まりぃさんがVサインしている写真(画像データ)を中心に、その周りに家族の写真を貼り付けてプリント。

これはもう、家族の顔を忘れないでいて欲しいから。

 まりぃさんの愛読書数冊と猫の写真集。

動物病院の先生の、診療にまつわる面白エピソードを集めたものはマンガですが、好んで読んでいました。

1冊1冊背表紙に名前を書き込みました。

ぬいぐるみ

 まりぃさんのお気に入り、ピンクの犬のぬいぐるみ。くたっとした犬の脱力感が可愛いのです。

まりぃさんは良くそのぬいぐるみを膝に乗せて撫でたり、両手の掌に乗せて「ほいほい」します。

まりぃさん流の可愛がり方です。

そんないくつかの物を、持参して良いかは施設Aの相談員さんとの面接の日に相談していました。

OKとのことだったので、持たせたけれど…役に立っていてくれるかしら?

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