ごきげんよう!きいです。
救急車の出動件数のうち軽症のケースが約半数を占めると言う事は、前々回のブログでお伝えした通りです。
その様な現状は、実は以前から続いている事で、2015年には財政度等審議会財政制度分科会が「軽症の場合の救急車利用に対しては、有料化を検討すべきである」と財務省に提言しています。また、医師や看護師等救急医療の現場で働く医療者の間では、今もそれを望む声が多数上がっているのだそうです。
救急車が無料の国は、実は少数なんですって。
お国によって事情は異なり、全額自己負担の国もあれば、無料か自費か…自費の場合はその負担割合等を、医師が指標に伴い判定する国もあります。
自己負担のお国からすれば「日本は国民皆保険であり救急車も無料で素晴らしい!」となる訳ですが…。
だからと言って、タクシーより安いからと気軽に利用するべきではない。
これは当然のこと。
利用方法は適切でなくてはいけません。
ただ、救急車の利用を有料化すると心配なことがいくつかあります。
・経済的不安のある方が、必要な時に救急車を要請しなくなる可能性がある。
全額自費となった場合、それはあり得る話です。
「我慢すれば何とかなるのではないか?」「今は夜だから、明日の朝まで我慢してタクシーで受診しよう」そして時間が経過して重症化してしまうことがあるのではないか?という心配があります。
・「お金を払うんだから良いじゃないか」的な要望が増える可能性がある。
まさに救急車をタクシーとして利用する人が増えるのではないかという心配があります。
「お金を払うから、迎えに来て」
「病院に行く途中にコンビニによって」
有料化しても…なんかヤダ。
やっぱり救急車は、一般のタクシーや介護タクシーとは区別するべきだと思う。
救急隊が同乗している意味、酸素や吸引器、命を病院まで繋ぐための装備を搭載している車なのだという事をきちんと心に留めておいて欲しい。
ちなみに私は個人的に「無料か自費か…自費の場合はその負担割合等を、医師が指標に伴い判定する」を推したいです。
「これは救急車で大正解!」って受け入れる病院の医師が判断するケースや、医療関係者の要請による救急搬送のケースは無料。
不適切な救急車の利用の場合には全額自費。
「それだけお金を払うのなら、タクシーの方が安かった」と思って頂いて…。
中等度、軽症の場合の負担額は、シンガポールなどの一部負担のお国の指標を参考にしたらどうでしょうか?
以上は、またまた私の個人的な見解です。
あなたはどのようにお考えになりますか?