ボタン電池が…

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 昨日お伝えした、「ある認知症のご婦人のオムツ交換をしていたら、便の中からボタン電池が出てきた」という事件がありました…という件。

 とても危険な事なのですが、消費者庁の報告によると、決して珍しいことではないようです。

 1~3歳のお子さんや認知症の高齢者に発生し、中には入院や手術が必要になるケースもあります。

 気道を閉塞させる危険があるほか、ボタン電池が粘膜などに接触して、食道や胃などの内壁に張り付くとアルカリ性の成分の影響で化学熱傷が起き、組織が損傷してしまうので非常に危険なのです。

誰も気が付かなかった

 今回の利用者様。ボタン電池が出てきたことから「誤飲していたんだ!」という事実が初めて分かったのです。
 同居の息子様が食卓の上に置いた、交換後の車のキー用ボタン電池。大きさは1円玉くらいのもの。置いたのは3日前とのことですが、いつご本人が口に入れたのかは、誰も分かりません。

 いつも食卓の上だけでなく、家中がものでいっぱいで片付けができない息子様。
電池が無くなったことにも気が付いていませんでした。

 ご本人は腹痛も無ければ嘔気も無く便の性状もいつも通りで、血液のようなものも混入無し。すぐに主治医へ連絡。利用者様の状況報告と対応の相談が行われました。

 医師の指示は「症状が無ければ経過観察」でした。
 このまま何事もなく経過してくれると良いのですが…。

現場に居合わせたら?

 もし、誤飲の現場に居合わせたら。又は、誤飲したかどうかがハッキリしなくても。

対応は一つ。すぐに受診!です。

 レントゲンを撮れば、ボタン電池が体内にあるか無いか。もしあれば、どこにあるかがハッキリわかります。
そして、何らかの方法で取り出すことになりますが…。

 そのような事態にならないように、注意をしましょう。

今回の利用者様。今までは異物を口に入れると言う事が無かった(はず)の方だったので、みんなが驚きました。

ケアマネさんへも状況を報告し、ヘルパーさんへも情報を共有し注意を促すことになりました。


 ちなみに、最近は洗剤やシャンプー等の「詰め替え用パックからの誤飲」や「ジェルボールタイプの洗剤の誤食」も増えているらしいです。

 ご注意を!

タイトルとURLをコピーしました