薬が無い…。

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 先日のブログで、〝私達の業務量増加につながっているものに、病院や他事業所との連携がある〟とお伝えしたのですが…。

 実は、まさにそんなことがあったのです。


  ある利用者様。

  急な体調不良で急遽点滴を行うことになりました。

  本来ならば訪問診療が、薬液や必要物品を手配し、輸液を開始する。

  ところが、訪問診療が輸液を開始できない事情がある場合、訪問看護師が利用者様宅へ訪問し、届けられた物品を使って輸液を開始することになります。

  今回は薬局への処方が間に合わず、訪問診療のクリニックからの持ち出しで点滴の薬液と中に混注する薬剤が用意され、看護師がクリニックへ受け取りに行き、ご自宅へ届けると同時に点滴を行うことになりました。

 物品の管理として、薬局から処方箋を切った薬液が利用者様のお宅へ届いたら、その中から持ち出しを利用した分を、訪問診療が回収することになりますね。


 自分で必要数だけ持って行ってくれればいいのに…。
 (おっと。心の声が…)


「その回収分を、(速やかに持って行けるように)分けておいて下さい」と言われました。

 …もちろん、そうしようとしました。

 点滴する輸液は、薬局から自宅へ届いていましたが…。
混注するカリウム製剤が届いておらず、物も無ければお薬手帳への記載もされていませんでした。

「これはどういうこと?回収してと言われても、処方が出てない場合、どうするの?処方忘れ?それとも薬局にカリウム製剤が不足している?」

 これは訪問診療のクリニックに確認すべきこと?
それとも薬局へ問い合わせる事?

 しばし考え…そして、薬局へ問い合わせをしてみました。

 すると「今のご時世なので、カリウム製剤がお出しできないんです」という返答でした。

 納得はできましたが…。


「今まで使用していた輸液と薬液はクリニックからの持ち出し分。次回訪問診療の際に回収するので、必要数紙袋に分けてあります。カリウム製剤だけは処方できないご時世なので、紙袋には入っていません」という様な文面を、スタッフの誰が見ても分かるようにカルテへ残し、引き継がないといけなくなってしまいました。

「回収分を、分けておいて下さい」と言われ、そうしようとしただけなのに…。

利用者様宅での処方された物の確認。
何が起きているのか?の推察。
薬局への問い合わせ。
カルテへの入力とスタッフへの伝達。
それだけのことが必要になってしまいました(涙)。

訪問診療の時に、自分で必要数だけ持って行ってくれればいいのに…。
 (おっと。またしても心の声が…)

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