閉め出され事件を振り返ってみる!

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 ある日何の前触れもなく発生した〝閉め出され事件〟。ご近所さんの目を気にしながら、家の中にいるまりぃさんに声を掛けたりインターホンを鳴らしたり。

 あの手この手で鍵を開けてもらおうと頑張り、ようやく家に入る事ができました。

 「もうそれを繰り返したくない!」と、あれこれ対策を講じてみたけれど…。それは上手くいったのか?事件を振り返り、いろいろ考察してみました。

なぜまりぃさんは、気が付いたのか?

 なぜまりぃさんは、外で私が家に入れずにいることに気が付いたのか?

 それは〝私が遠慮がちにドアをガチャガチャと開け閉めしてみる音〟が聞こえたから。

 まりぃさん曰く「なんかガチャガチャ言ってたから…誰か来たのかと思って覗いてみた。」とのこと。

 まりぃさんは人の声は聞き取れなくても、金属音は聞き取れたようです。ピンポンというインターホンの音も、携帯の呼び出し音も聞こえなかったのに…。

 私はいつもまりぃさんの世界ってどんな風なんだろう?と考えます。

 音の聞き取りが悪いことについてはとても難しい問題で、真正面から大声で叫んでも聞き取れない言葉は聞き取れない。だけど聞こえる時には、ひそひそ話でも聞き取れます。

 気持ちや注意がどこに向いているか?それが大きな影響を与えるようです。

 また金属音だったり、いわゆる「硬い音」はよく聞こえます。例えばヘアピンが1本、フローリングの床に落ちた音。これが聞き取れるのです。

 音の高い、低いとか、周波数がどうだとか、という詳しい話は分からないけれど…。

 ドアをガチャガガチャする音って、実は人の生理的な感覚に影響を与える音なのかも知れませんね。一人でいる時、深夜だったら緊張や怖さを感じる音ですから…。

なぜまりぃさんは鍵をかけたのか?

 なぜまりぃさんは、普段はかけない鍵をこの日はかけたのか?

 これも「誰かが来たみたいで怖かったから。」と教えてくれました。それが本当に誰かが来たのか、幻覚・幻聴の類だったのかはわかりません。

 でも、怖いと思ったまりぃさんは“鍵をかける”という、とても当たり前の対応をしたのです。

 本当に空き巣や詐欺まがいの何かだったら…と思うとぞっとしますが、まりぃさんは偉かった!

何がいけなかったのか?

 ではいったい、何がいけなかったのか?

 これは、私が帰宅して「開けてくれ」と訴えていることに、まりぃさんが気付けなかったこと。

 ピンポンや電話の呼び出し音が聞こえないのなら、聞こえるようにと補聴器を買ってみましたが、着けてくれません。装着ものはいくつか試してみましたが、着けるのを面倒がるか忘れてしまうかで、ダメでした。

 では他に何か方法は?と考え、U字チェーンロックを取り外した時期もありました。

 しかし、これは防犯上よろしくないので、今はきちんと取り付けています。

 まりぃさんが鍵をかけなければ良いのだと、「この鍵はかけちゃダメ!」といった紙を、玄関に貼り付けたこともあります。

 それでも、その後も何度か閉め出し事件は繰り返されました。

 娘が閉め出され「家に入れない」と私に電話をかけてきたときは、私がまりぃさんへかけた電話に出てくれて(たまたま、すぐそばに携帯があったというラッキーが起こったのです)ドアを開けることができました。

 しかし、最終的に一番効果があったのは、まりぃさんの一人歩き(徘徊ともいう)を食い止めるために取り付けた〝ベビーゲートと自転車の鍵〟でした。まりぃさんが玄関のドアに近づけないようになったのです。

この〝ベビーゲートと自転車の鍵〟については、また後程書いていきたいと思っています。

 今も我が家の玄関に取り付けられ、存在感抜群。もし私が空き巣だったとしても、ドアを開けたら〝ベビーゲートと自転車の鍵〟がついていたら怪しさ満点。そっとドアを閉じて何事も無かったのかのようにその場から立ち去るでしょう。

 まりぃさんが玄関のドアに近づけないようになったという、ちょっと悲しい結末ではありますが、おかげで今は閉め出し事件は発生しなくなりました。

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