ごきげんよう!きいです。
「うちのお爺ちゃん・お婆ちゃんって、悪口だけはよく聞こえるんですよ」という言葉。良く耳にしませんか?私、実はとっても良く聞くのです。
まりぃさんも、大声で話をしてもなかなか聞き取れず、私の口の動きを見て言葉を読み取ろうとすることもあるくらい。
でも補聴器などは着けられません。忘れた挙句失くしてしまいます。
それなのに、なぜか普通の大きさの声で会話している言葉が聞き取れたりもするのです。これはいったい、なぜなのでしょう?
聞き取りやすい音がある。
高齢の方が、「耳が遠くて、良く聞こえないんです」と曖昧な笑顔を浮かべていたり、「え?」と何度も聞き返したり。よくある場面です。
でも、なぜか不思議とよく聞き取れる音や言葉があるのです。
それは高い音が聞こえにくく、低い音は聞き取りやすいという老化に伴う聴力の変化が起因しているようです。
悪口を言う時のように、声を潜めるようにトーンを落としてゆっくり話しかけるのが高齢者への話しかけのコツとは言いますが…。
他にも老化のために聞き取りにくい音が生じてくるため、言葉を置き換えるような工夫もできるようです。
でも、私はそれだけではないと思っていて…。
それはおそらく、「聞き慣れた言葉はよく聞こえる」
そして人が何を話しているのか注意を向けているからじゃないかしら。
やっぱり認知症だからって、悪口を言ったり馬鹿にしたら、その方は傷つきます。
「あの人は私のことを良く思っていない。だからあそこで話しているのは、きっと私の悪口だ」
そう考えている時って、耳をそばだてて話の内容を聞き取ろうとしますよね。
でも、そんな気持ちで耳をそばだてながら生活するのって、きっと苦しいですよね。
そんなふうにならないようにしたいものですよね。
落ちているゴミはよく見える?
聴力だけじゃなくって視力にも衰えが出てきます。白内障などの目の病気も増えてきます。目が老化すると、世界がぼんやりと薄黄色く見えるのだとか。
なるほど。だから白と黒みたいにはっきりしたものはよく見えるのね。
「うちのお爺ちゃん・お婆ちゃんって、落ちているゴミはよく見えるんですよ」という言葉。
さっきも聞きましたが、良く耳にしませんか?これもとっても良く聞く話なのです。
まりぃさんも、洗面台やシーツに落ちている髪の毛がとてもよく見えるのです。
「目が見えない」のではなく、「色覚が衰えている」という訳なのですね。
「見えない」「聞こえない」は、受け入れ不十分のサイン?
まりぃさんは面倒くさがりな一面があります。
あれこれ言ったり言われたりするなら、いっそのこと「見えない・聞こえない」と言っておいた方が楽と思っている可能性もあるかも知れません。
頭がいいのか世渡り上手なのか?
ただ、「老化のせい」とばかり決めつけないようにしておくことも大切。
目や耳の具合ってなかなか人にはわかりにくいもの。
そこに病気が潜んでいないか?と、きちんと確認することも必要です。
普段の様子を良く見て、あれ?と思ったら受診も考えてみましょう。
思わぬ事故(車が近づいて来たのに気が付かない、注意を促されているのに気か付かない。足元の状況が良く見えなくて転んでしまう、何かを踏みつけてしまい足に怪我をする等)に繋がらないようにどうかご注意を!