ごきげんよう!きいです。
素敵な先生が姿を現す場所ってどこでしょう?という投げかけをしたその続きです。在宅介護でリーダーシップをとってくれる大切な存在である訪問診療医。病院の勤務医の先生とは違い、お会いしたり話をする機会が少ない存在です。〝家族のために訪問診療の先生をお願いする〟という場面になった時、どうすれば素敵な先生を選ぶことができるのでしょうか?
素敵な先生が姿を現す場所。
素敵な先生が姿を現す場所…。
それは、講演会や勉強会。
「???」という方のために、少し解説を…。
私がまりぃさんの主治医に初めてお会いしたのも、研修会の会場でした。
先生は認知症専門医として、介護支援に関わる人々に認知症と認知症の今後の展望について講演されていました。
私はその研修会の参加者でした。
先生のお顔を拝見し、何を思って日頃から診療にあたっているかなどの話を聞いたことを憶えていたので、まりぃさんをどこで受診させようかと迷っていた時に、真っ先にその先生の顔が思い浮かんだのです。診療をしている医院が近いことも、自己紹介の中でわかっていました。
先生って講演会や勉強会でお会いできるんだ…。
とは言っても、今はまだたくさんの人が集まるイベントは避けられています。研修もほとんどはリモートです。
「介護の関係者じゃないから、イベントっていってもいつ・どこで・何をやっているのかがわからない」という声も聞こえてきそうです。
実は〝素敵な先生〟というのがポイントなんです。
〝素敵な先生〟というのは、在宅医療に関わる人々の中で周知されています。
そして自分が関わる利用者様のチームリーダーはその先生であって欲しいと望むものです。
「あの〝素敵な先生〟は私達の話を聞いてくれる」
「あの 〝素敵な先生〟 は、利用者様の背景まで、親身になって考えてくれる」
「あの 〝素敵な先生〟 は、連携がとりやすい」
そんな先生を、地域を盛り上げよう、地域貢献をしようという人々が放っておく訳がありません。
地域包括支援センターは、地域の皆さんの介護の相談に乗ったり、支援することが仕事ですが、そればかりではなく定期的に住民との交流を図ったり、啓蒙活動も行っています。
そこで開催される地域住民向けの「健康維持・疾病予防・介護予防などをテーマにした勉強会」の講師として〝素敵な先生〟が抜擢される可能性は高いのです。
ぶっちゃけてお話しすると…。
地域包括支援センターは、地域住民向けの「健康維持・疾病予防・介護予防などをテーマにした勉強会」を何回開催したか、というような結果が実績となります。参加者も沢山集めたい。
魅力ある勉強会、地域住民の方が「来てよかった」とアンケートに書いてくれるような勉強会をしたい。そこで、どこかにいい講師の先生はいませんか?と声をあちこちにかけることになります。
すると必然的に〝素敵な先生〟に声がかかりやすくなるのです。
そして地域住民の方向けの講演会では、医師も学会発表のような話はしません。
少しでも楽しく自分の話を聞いてもらえれば…と、少し砕けた話や自分のプライベートなエピソードや趣味の話を盛り込んだりします。
先生の人となりが伝わりやすいのです。
自己紹介も本人から聞くことができます。お顔も直接拝見することができます。
これはチャンスです。
しかし残念なことに、今は難しい…と言わざるを得ない状況です。
先ほどお伝えしたように、今訪問診療医は多忙です。また、勉強会も中止もしくはリモートとなっていることがあります。
でも、いつかまたそのようなイベントが開催される日は必ず来ます。ぜひ参加してみてください。
市政だよりや地域密着型の情報紙のイベント案内で参加者を募ることがあります。是非注目していて下さいね!
もちろん〝素敵な先生〟のことは、病院の退院調整看護師や訪問看護師、ケアマネジャーも日頃の連携の中で知っています。
そういった人がそばにいらっしゃるのであれば「訪問診療をお願いする〝素敵な先生〟をご存じないですか?その先生にお願いするにはどうすれば良いですか?」と聞いてみると、力を貸してくれると思いますよ。