こんにちは。きいです。
実は〝家族会議〟で私が息子と娘に伝えたことがもう一つありました。
「えい君が、二人のために残したお金がある」という事実。
それを子供たちに、隠さずに伝えたのです。
結婚しなかったら?
兄は子供がいなかったので、私の子供を可愛がってくれました。
闘病中も、娘には「自分が寝たきりになったら、看護のモデルにしてもいいよ」と言い、娘を戸惑わせたりもしていました。
結局はエンゼルケアの際に、手を拭かせてもらっただけでしたが…。
息子へはゴルフセットやスバルも受け取って欲しい気持ちがあったようですが…。
結局は息子は車にもゴルフにも興味がなく、兄の思いは遂げられませんでした。
上手くいかないものですね。
兄はそんな私の子供達に、自分のお金を遺したいという意思があると、何度も話していました。
「結婚する時の足しにして」と言っていました。
その金額も兄が自分で決めていました。
遺言状には書かれませんでした。
生前贈与はできませんでした。
子供に遺すお金は、〝兄が亡くなることで手に入るお金〟の一部だったからです。
例の個人型拠出年金です。
その事実を家族会議で二人に伝え、相談したのは…。
「もし結婚しなかったら、いつこのお金を受け取るのか?」ということ。
これからの「結婚」という形がどうなるのか。
そもそも、二人は素敵なパートナーとゴールインができるのか?
サプライズを狙った挙句、私が兄の思いを二人に伝えないまま逝っちゃう…なんてことがあってもいけないと、「私の終活の一環」として伝えておきたかったのです。
だからきちんと伝えました。
2人が出した答えは…。
娘「30歳かなぁ…」
息子「35歳でお願いします」でした。
それまでは私も、石にしがみついてでも生きておこうかと、ちょっとだけ思いました(笑)。
何と言っても、私は兄の「遺言執行人」なんですから。