あって良かった物

介護の現実

ごきげんよう。きいです。

 兄の葬儀前の期間は各種届出は行わず、部屋の片付けに専念することにしました。

荷物は全部(できれば!大まかにでも!)確認して、捨てるものとそうでないものに分けないといけません。

 捨てるものや私の家へ持って行けないものは、遺品整理の業者さんへお願いすることにしました。

大活躍でした

 兄のアパートの玄関へ入ると、まだ私の足は兄のベッドがある部屋へ向きます。

そこには、空っぽになった介護用ベッドが残っています。

 オーバーテーブルとトイレに設置した手摺り。

 それもみんな介護保険を利用してレンタルしたものです。

 保険証を提出するために、保健センターと病院を往復し、大急ぎで手続きをした介護保険。

おかげで1割負担でレンタルすることができました。

介護用ベッドとトイレの手摺りは兄の体格に合わせて使い勝手が良いように調整され、立ち上がり動作が楽にできたし、ベッド柵は兄の寝返りや起居動作を楽にしてくれました。

 オーバーテーブルは、ベッドサイドに飲み物や内服薬、兄の好きだった「あめちゃん」等をセッティングでき、兄がわざわざ移動しなくて済みました。

 兄は最初難色を示した介護用品のレンタル。

本当に有って良かった物でした。

レンタルしていた福祉用具は、回収に来ていただく日程を調整しました。

大変な作業

 兄のアパートの1室には実家を片付けたときの持ち込み品が山のようにダンボール箱に入ったままで置いてあります。今見た限りではそのほとんどが本と写真。その他は卒業アルバムや賞状の類、頂き物のタオルセット等の贈答品や兄の買ったCD等が多いようです。

 他にも兄が保管していた書類(ほとんどが治療関係のもの)も沢山。

 捨てていいか分からないものは、一旦私の家へ運びます。

 うちで使えるものや、写真や思い出の品等も、家でどうするべきか考えます。

 同居していたり、共有の物ならこのような作業は少なくて済むのでしょうけれど、独立した成人一人が生活のために購入した数々の物。量も多量です。

兄がいるうちにも少しは片付けしていたのですが、あまり大っぴらにはできなくて。

 確認するのも、運ぶのも、処分するのも、すべてが大変な作業です。

 そして、捨てがたいものを捨てないといけない。

 嫌な作業です。

 一つ一つの品物を見ながら、書類の内容を確認しながら、時間はどんどん経って行きます。

 そんな作業をしながら、兄のことやまりぃさんのことが、つい頭に浮かびます。

 もっと時間があればいいのに。

タイトルとURLをコピーしました