外出先で何かあったら

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 <訪問看護を卒業>で、訪問看護の終わり方について書いたとき。

 「外出先で(お亡くなりになる)…という事も稀にあります」とお伝えしました。

 どういうこと?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。


 お亡くなりになる利用者様全員が、「寝たきりの生活」「意識レベルが落ちている」とは限りません。

 歩いていた道路で。

 買い物をしていたお店で。

 食事をしていたファミレスで。

 用事があった郵便局や役所、銀行で…。

 急に、そうなることもあるのです。


 ある利用者様Nさんは、定期的に県外の総合病院を受診し、訪問看護指示書もその病院の主治医が記載して下さっていました。

 お病気がありながら、県外へ通院することは大変だったと思います。
近くのホテルに宿泊をされ、奥様とのホテルディナーを楽しんむことがありました。

 その宿泊中に体調が急変し…という事があったのです。

 こんな時は、どうなるのか?

 それは…警察の介入です。


 訪問看護スターションへも警察から電話が入り、Nさんについての情報提供を求められました。

 ・Nさんはなぜ訪問看護を利用していたのか。

 ・どのような頻度で訪問し、どのようなケアを行っていたのか。

 ・在宅介護の状況はどうであったか。

 ・訪問看護の利用料金はいくらくらいかかっていたのか?

 ・なぜNさんはそのホテルに泊まる必要があったのか?

 ・主治医は誰で、担当ケアマネは誰か。

 そのような事をお伝えし、その情報をもとに事件性の有無が判断されるようです。

 警察からの連絡は、無いときは無いし、続くときは何件かつづくことがあります。

 自宅でお亡くなりになった時も、状況によっては警察の介入が必要になることがあります。

 自宅に残っていた訪問看護の記録を頼りに、別件で情報提供を求められた経験もあります。

 「人が亡くなる」という事は、それ以前も、それ以後も色々な意味で大変なんだな…と思います。

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