在宅における高齢者虐待について

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 ごきげんよう!きいです。

 今年度、私が勤める訪問看護ステーションで取り組んでいたプロジェクトの一つ、「高齢者虐待についての学びを深める取り組みが」まとまりました。

 その中から、ここでもお伝えしたいこと。
高齢者虐待は増えているということ。

 じゃあ誰が、誰を虐待するのか?
一番多いのは「認知症の高齢女性を、夫・息子等の男性が虐待するケース」です。

 なんとなく分かります。
だって、私もまりぃさんの介護で大変な思いをしていた時。
腹が立って仕方が無かった時が何度もありますもの。
さすがに手は出しませんでしたが、怒りの感情が露わになったこと、あるある!
 それが、介護の体験が乏しい男性が閉鎖的な協力者のいない環境で、認知症の妻・母と向き合うことになると…。
つい、こらえきれず…。

虐待が発生しても不思議ではないと思います。

それだけ認知症の介護は大変なんです。

そして、認知症の方自体が増えているのですから。

 話を戻して、認知症云々ではなく、「高齢者虐待」のリスクについてみてみます。

まず、高齢者側のリスクとして挙げられているのは…。
・女性である
・障害や難聴などにより、コミュニケーションが取りにくい
・介護者への依存度が高い
・自己主張が強い
・介護者に対し感謝の気持ちを表さない
・日常生活において介護が必要で、目が離せない
・排泄の介護が必要
・夜間の介護が必要
・介護が長期化・重度化している
・経済的に自立していない

どうですか?
こんな方、たくさんいらっしゃいますよね。

もしこの高齢者が、がん末期だったら?
介護者は「自分も辛いけれど、介護の期間は短いかも知れない。大変な病気になって本人の辛さが見えるし想像もできる。できれば一日でも長く生きて欲しい」という気持ちがあれば、虐待は発生しにくいのではないか?

もし、この高齢者が、神経難病で寝たきりの方だったら?
介護者は「自分も辛いけれど、大変な病気になって本人も気の毒。本人の思いに寄り添い自分も頑張らないと。だけど長期間の介護になるのは正直しんどい。障がい福祉の支援を受けていかないと続かない」という気持ちかな?

もしこの高齢者が、認知症だったら?
介護者は「本人はついさっきのことも忘れるし、言うことを聞かない。家を出てしまったり、昼も夜もお構いなし。目が離せない。大変な病気なのは分かるが、本人の辛さが見えにくい。何かしてあげても感謝の言葉も無い。いつまで介護を続けないといけないのか?」という気持ちかな?

…これ、すごく辛いですよね。

認知症の方に対する虐待が多いこと。
わかります。

※長くなるので、続きはまた。
次は、介護者側のリスクについて考えてみたいと思います。

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