運転免許の自主返納が難しい場合

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 前回は<免許証の返納について>で、免許証を手放すことを嫌がる親に、自主返納を促すために何かできることはあるか?また、勝手に家族が返納しちゃうことはできず、本人の意思が必要だとお伝えしました。そして今回は「とにかく事故を起こす前に、何とかできないか?」という皆様へ、「安全相談窓口」についてお伝えします。

どうしても運転がしたい!

 どんなに家族が説得しても、医師が止めても運転を続けている場合。家族としては、いつ事故を起こしてもおかしくない、人を巻き込んでしまうかも知れないと冷や汗ものです。

 免許を持っていると、自分のタイミングで行きたいところへ行け、深夜でも移動できます。重い荷物を運ばなくても済みます。本当に便利!

 しかし、便利ではありますが、事故の危険は常に伴い、時には人の命に関わることも…。家族としても、冷や汗をかきながら何もせずに見ている訳にはいきません。

 本人の命と車という資産。巻き込まれてしまうかもしれない人の命と健康、損害を与えてしまうかもしれない建物や器財を守らないといけません。

 そこで調べた、警視庁のウェブサイトによると…。

「都道府県警察においては、加齢に伴う身体機能の低下等のため自動車等の安全な運転に不安のある高齢ドライバーやそのご家族、身体の障害や一定の症状を呈する病気等による症状のため自動車等の安全な運転に支障のある方等が、担当の職員に相談することができる窓口を設けています。また、電話でも相談できるように全国統一の専用相談ダイヤル(#8080)を設けています」

…とあります。

電話をすると、発信場所を管轄する都道府県警察の安全相談窓口に繋がります。

ちなみに、繋がらない場合には直接都道府県警察の安全相談窓口にかけても良いそうです。

相談するとどうなる?

 相談をすると、「加齢に伴う身体機能の低下を踏まえた安全運転の継続に必要な助言・指導の他、運転免許証の自主返納制度や自主返納者に対する各種支援施策を指導」…して下さるそう。

「身体の障害や一定の症状を呈する病気等による症状のため自動車等の安全な運転に支障のある方については、道路交通法等により、一定の要件を設けて運転免許を拒否(与えない)・保留(一定期間与えない)・取り消し・停止されることが定められており、それぞれの要件に該当しているか否かは個別に都道府県公安委員会が判断します」

ただ、「障がいや病気の症状が運転に及ぼす影響はまちまちなので、運転免許に一定の条件を付すことにより補うことができる場合や治療により回復する場合もありますから、病気等により運転に不安のある方は、積極的にこの窓口をご利用下さい」と書いてありました。

 話を聞いたうえで、いろいろ必要なアドバイス(教習を案内してくれたり、身体機能の低下等について説明、認知症が疑われる場合には、専門医の診察を受けるよう指導)してくれるそうです。

 ちなみに、相談は無料(通話料は相談者負担)。受付時間は月~金曜日の9:00~17:00です。

そして…。

 もし本人が家族の言うことを全く聞かないというケースの場合には、必要に応じて警察官が赴いて直接面談してくれるそうです。

 これはかなりの効力がありそうではありませんか?

安全運転相談窓口に相談してって書いてある!

家族が相談しても良いって書いてある!

これは相談するのが正解ではないでしょうか?

その他には、いかに危険な状況であるかの証拠を残しておくと良いらしいです。

ぶつけたり、擦って傷ついた車の写真。車庫や家屋にぶつけたときの写真。その時の状況と本人のコメントのちぐはぐな感じ。

ガッツリぶつけているのに、本人は「こんなのは大した傷じゃない」「いつ傷がついたのか知らない」「誰かが勝手に傷つけた。傷が勝手についた」等を話している…等。

家族がどれだけ説得をしても無理ならば、専門家に相談。そして専門家へ情報提供。

家族にできる大切な事ですね。

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