ごきげんよう!きいです。
今回は、まりぃさんが新居となる賃貸マンションへ引越しをした時のお話しです。良い物件と出会うことができ、普段はしないような猛プッシュ!の結果、入居が決定。大きな一歩を進むことができて、私が大張り切りしていた頃でした。
まりぃさんへはもちろん引越しをすることは伝えてあります。受け入れは?「私、引越しをするのね。いつ?すぐ?準備をすればいいのね?」という感じ。良いでも嫌でもない。〝やらなきゃいけないみたいだから、私、頑張る!〟という印象でした。
ただ、一人では生活が困難で、引越し先ではきいの助けが得られるということは分かってくれていました。しばらくの間、その日がいつか?という質問を何度も繰り返すため、一緒にカレンダーに丸印を書きこみました。
まず、まりぃさんの荷物は最小限にしました。あまりにも古いものが多く、汚れたり匂いの付いたものは処分したかったのです。まりぃさんには自分でお気に入りの衣類や食器、日用品をバックや段ボールへ詰めてもらいました。最初の数日間過ごせれば、その後は少しずつ必要な物や、片づけで出て来た〝これはまりぃさんが持っているべき〟というものが増えていくだろうと思いました。
持ち込む荷物は将来を見据えて考える
まりぃさんの在宅生活の方向性として、きいが考えるものの中に…
・可能な限り自宅での生活を続ける(施設に入所するには資金面が苦しかったので)。しかし、認知症が重度になったら特別養護老人ホームへの入所も検討する。
・自宅にいるうちは、必要であれば福祉用具をレンタルして安全に生活する。
…というものがありました。
そう。まりぃさんは将来的に、このマンションから移動する可能性があるのです。
介護に益々手がかかるようになり在宅生活が困難だと判断したら、施設入所することも私の頭の片隅にありました。
また身体の状況によっては、介護用ベッドやポータブルトイレなどの大型の福祉用具が搬入される可能性もあります。最初から荷物が沢山あっても困るのです。
それを考え私は、家具類はできるだけ安価で、破棄することになっても後悔しない物や応用が利くもので取り揃えました。
まりぃさんの住環境
まりぃさんのベッドは、ソファーベッドに寝心地が良いように薄手のマットレスを重ねて、立ち上がりやすい高さもキープ。
寝る場所はリビングで、TVやダイニングテーブルもベッドのすぐそば。リビングはプライバシーが保てない?とも思いましたが、行動の予測ができず、転倒のハイリスクでもあるまりぃさんは、見えるところに居て欲しい。
衣類は普段使いのものは、ベッドの傍に設置した衣装ケースへ。季節外れのものは押し入れの中の衣装ケースへ。
よく読む本や雑誌はTV台の下やベッドサイドに。
食器や洗面用具、スキンケア用品、身だしなみを整えるもの等は、それぞれふさわしい場所へ。
それ以外のものは、今もまりぃさんの生活で必要になることがありません。
これで生活ができるのなら、実家のあの大荷物はいったい何だったのか?という感じです。
〝実家のあの大荷物〟の価値って、そこに込められた思い出なのでしょうね。
※まりぃさんのお引越し~思い出の処分~へつづく