残念な遺品整理業者さん

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 カードの解約を平日の勤務の間に。週末には兄の部屋の片付け。そんな毎日が続きます。兄が残したたくさんの物に囲まれながら、必要か不必要かを分けて行く作業。すでに自宅は「とりあえず置いておく」と判断した物たちが、どんどん増えています。

 早くこの、兄の物の整理作業から解放されたい!そう願い、ネットで探した遺品整理業者さん。これが…とても残念な業者さんで(涙)。

話が違う

 良くある話だと思います。

 営業の方が話すことは魅力的な事ばかり。

 「お兄様の大切なものですから…」

「もちろん高値で買い取りできるものがあれば、お値段から差し引きで…」

 ところが…。現場で作業される人は、遺品に対して何の敬意も感じられず、完全に「物」扱い。

私に対しても、兄の遺品に対しても、思いやりが全く感じられず。

本当に〝荷物を搬出に来ました~〟という感じで、引越し業者さんの方がまだ紳士的かも。

 HPに書いてあった「搬出時の養生」も全く無くて。

兄の部屋から流れ作業的に、どんどん物が無くなっていきます。

 少しはいいお値段が付けば…と思って、電化製品はリモコンもきれいにしたし、取り扱い説明書も分かるように出しておいたのに。問題なく動くかどうかチェックもしたのに。

 未使用の箱に入ったままの血圧計や贈答品として頂いた食器も、ちゃんと分けておいたのに。

「最新式じゃないですしね~」

「有名ブランドじゃないと、なかなか売れないんすよね~」

「リサイクル料金がかかるんですよね~」…だって。

 結局何一つ買い取りにはならず、トラック2台分のゴミとして扱われたのでした。

 介護用ベッドに代わる前に、兄が使っていたセミダブルのベッド。トラックに乗らないためだと思うのですが、アパート前の駐車場でバキバキと壊される音を聞いたときには、本当に悲しかった。

 確かに作業をしていただき、確かに部屋から物が無くなったので、料金はお支払いしましたが…。

「早くこの場からいなくなって欲しい」とさえ思ってしまったのでした。

心を込めるって?

 後でその会社のHPをもう一度見てみましたが…

「故人が残された品物を、丁寧に仕分けさせていただきます。」

「仕分けも探索も、故人への供養として、心を込めて行わせていただきます。」

「遺品は丁寧に梱包します。」

「室内の清掃もプロ用の道具を使い、迅速かつハイレベルに行います。個人への供養の気持ちを込めて、丁寧に磨かせていただきます。」

…と書かれていますが…。

 室内の最後の清掃。

兄の掃除機を使って、その掃除機も持って行っちゃった。

それで、どこが磨かれたんだろう。

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