ごきげんよう。きいです。
何が20分か?
それは、認知症家族がいなくなったことに気が付いてから、警察へ連絡するまでの時間です。
いなくなった認知症の家族。
家の中を探して、いつも向かう方面を探して。よく行く場所を探して。
それでも見つからない時。
自分だけでなく、家族が力を合わせても。どれだけの時間、探し続けて良いのか。
いつ警察に捜索願いを出せば良いのか?
それが「気が付いてから20分」です。
認知症の方は、見た目で認知症だと分からない方もいます。
建物の中に入り込んでしまう方。
店舗の中に入り込んでしまう方。
歩いて移動する方。
バスや電車で移動してしまう方。
移動の時間が長くなれば、移動距離も長くなり、捜索範囲もどんどん広がっていきます。
だから20分探しても見つけられなかったら、警察へ連絡を!
特に、天候の悪い時や炎天下では「もう少し…」は危険です。
悪天候の中、「田んぼを見て来る」「畑を見て来る」「川を見て来る」と言って、帰れなくなってしまうことも少なくありません。
時には命に関わることもあるかもしれません。
事故に巻き込まれることや、誰かの大切な物を傷つけてしまうこともあるかもしれません。
そして何よりも、いなくなったことに気が付いた時、もう無理だと判断した時の家族の絶望感。
誰もそんなことを望まないのに。
今も、外から「行方不明者の特徴を伝える放送」が聞こえてきます。
今回は女性だそうです。
まだアスファルトには熱さが残っている時間なのに。
ご無事に帰宅できると良いな…。