ごきげんよう!きいです。
先日お伝えした抗原検査が陰性にならない利用者様。
新型コロナ陽性の診断から16日目の抗原検査でようやく陰性が確認され、無事退院になったと連絡を受けました。
おめでとうございます!
だけど、本当に16日間も陽性だったんですね。
入院生活が長引いて、さぞかし大変だったと思います。
自宅へ退院しても、ご主人に介護は難しいだろうということで、病院から直接施設でのショートステイへ向かうことになりました。
住み慣れた我が家へ戻れるのは、もうしばらく先になりそうです。
実はご自宅で過ごしたご主人も、同日に症状出現し陽性の診断を受けていました。
奥様のように入院にはならずに済んだものの、持病があるのに高熱が出て食事も水分も摂ることができず、内服もできず…本当に大変でした。
こちらも必死です!
特別指示書が発行され、訪問看護が導入されましたが…。
ある日、電話をかけてもお出にならない。
安否確認に伺っても、玄関が開いていない。そんな事態に…。
ベッドの頭部に近い窓を「コンコンコンコン」と叩いていると、やっとの様子で鍵を開けて下さったのですが…。
「大丈夫ですか?」
「寒気がするんだよ。具合が悪いよ」
「体調を確認した方が良いです。玄関のカギを開けることができますか?」
「ムリ…」
「…」
ご主人は玄関のカギを開けに行けないから、窓から入って来いと言います。
窓と言っても、私の腰よりも高い位置にある窓です。
しかも道路に面しています。車の往来もあります。
室内に入るには、私は防護服を身に付けないといけません。
道路に面した屋外で防護服を装着し、窓から侵入する謎の人物。
目にした人は、絶対に「何か非常事態が起きている!」と思うはずです。
しかも「あの部屋の住人はコロナに感染したんだ」とバレバレに。
何とか玄関を開けられないかと交渉したものの、「ムリ」の一点張りです。
鍵も隣の部屋にあり、取りに行けないと言います。
困った…。
熱が高く、具合が悪そう。別居のお子様方が足を運ぶと言われていましたが、どうやら一度もどなたも来ていない様子です。
食べ物も飲み物も、テーブルの上に乗っているものは残り物のようです。
家の主は「どんな格好でも、後で何か言われても構わないから、窓から入って来てくれ」と言います。
お子様方が合鍵を届けながら、食事や飲み物を届けに来てくれると助かるのに…と電話をかけてみても、留守番電話にリターンなし(涙)
…ということで…。
私は駐車場に停めた車の陰で、防護服を身に付け、周囲の様子をキョロキョロと伺い、人通りも車も通らないタイミングに窓から侵入…いえいえ、訪問に成功したのでした。
病院で勤務されているナースには、信じられないことだと思います。
ガウンを着て窓を乗り越えるなんて。感染予防も何もあったもんじゃないですよね。
念のために一度玄関から外に出て、新しいガウン一式を身に付け、再度玄関から侵入…いえいえ、訪問しなおしました。
こちらも感染しないように必死です!
本当に…私もまさか、こんな経験をする日が来るとは思いもしませんでした(涙)
窓から訪問したことは今までにも何度かありましたが、防護服を着て…と言うのは初めての経験でした。
「腹減った」
そんな思いをして自宅で一人過ごされたご主人。
今は体調も回復され、抗原検査の結果も(奥様よりも先に)陰性に。
デイサービスにも通えるようになりました。
そして無事訪問看護も卒業したはず…だったのですが。
なぜだか数日前に「腹減った」という電話が入って来ました(笑)
ケアマネさんへ、そのような電話があったと報告。対応して頂くことになりました。
だって訪問看護は卒業してますから。
食欲も回復したようですね(笑)
本当に良かった!