~介護のことは元気なうちから~
ごきげんよう!きいです。
<親の介護っていつから始まるのでしょう?> で書かせて頂いたように、親のことって案外分からないことが多いものですね。私はまりぃさんが認知症になって、そりゃあ慌てました。
まりぃさんの代わりに病院で問診表を書くのに、問診表をじっと見て固まる私。
持病は大体分かるけれどいつ罹って、どんな薬を飲んでいて・・・といった経過が本当にわからない。わかっていても昔聞いた話で、うろ覚え。
年賀状や手紙を送って下さる、この方は何処のどなた?まりぃさんとはどのようなご関係?
印鑑や大切なものがどこに有るのかも分からず家中を大捜索!
早いうちからもっとちゃんと考えておけば良かった。もっと両親が元気なうちから介護について話し合っておけば良かった。
いざという時に延命を希望するか否かは話していたけれど、まりぃさんは脳はダメだが足以外の身体は元気。延命云々を問われる場面はまだまだ来そうにない。もちろん、いざという時の希望を聞いておくことは大切だけど、それ以前の話が確認できていなかった。
本当に的外れの話をしていたわけです。もう、私ったら!!
介護は突然始まることも…
介護は突然始まることがあります。
脳出血で倒れた後や熱中症、骨折、食事が食べられなくなる、持病の悪化、癌が見つかり手術を受ける…なんていうことがきっかけになることもあります。
病院へ入院して治療を受け、退院が決まったら〝どうやって家に帰るのか。どうやって暮らしていくのか。誰が介護をしていくのか。〟という問題が待っています。
本人も大変ですが、家族だって病気の治療のことだけでも大変なのに、介護のことも同時進行で考えないといけない事態になるのです。
もし元気なうちから話し合っていなかったばっかりに、パートナーや子供がやむを得ず選択した〝介護〟が、自分が望まない結果だったら。
避けなければいけないのは、〝介護を受けること〟ではなくて〝望まない介護を受けること〟ではないでしょうか。
介護のことは元気なうちから考えておくべきだと、私は自分の経験からも感じます。
介護は自分でコーディネート
そしてできることならば、家族が主体で考えるのではなく、自分自身が主体となって考え、自分の希望や考えを家族に伝えておいて欲しいのです。
その時に動いてくれるのは家族だったとしても、自分の将来をコーディネートするのは自分でありたい。
自分がデイサービスに通うようになったらどこが良いかな。
自分は家族の世話になれるかな。施設に入った方が、気が楽かな。そしたらお金はいくらあれば足りるかな?
子供の世話にはなりたくないな。夫婦だけ、一人だけで生活をするのならば、助けが必要になった時にどうすれば良いのだろう?
元気なうちからよく考えて、情報を集めておきましょう。
「介護の心配はまだ早い!」「年寄扱いしないで!」なんて言わないで下さい。
アクティブな人こそ、行動も早いものです。パソコンやスマートフォンなら家に居ながらにして、様々な情報を得ることができます。今は便利な時代です。パソコンなんて使えない?
いえいえ、90歳代でパソコンを活用され、リモートで習い事をされている人も実際にいますから!
役所に行けば、介護についての情報が掲載されたパンフレットが沢山あります。「ご自由にお持ちください」と置いてあります。勉強会やイベントの案内もしてくれます。
地域で開催されるイベントには、地域貢献を目指す介護や医療のたくさんの職種が参加するものもあります。そんな素敵な人々と直接会えるチャンスを逃さないで下さい。
市政だよりやタウン誌も目を通していると、地域に密着した介護関連の情報が掲載されていますよ。
是非お目通しを!!