認知症の理解が軽んじられてはいけない

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 今週も仕事、頑張っています。

 今日はある利用者様の担当者会議に出席しました。

 以前もケアマネさんから「認定調査は今、1か月待ち」というお話を伺い、ブログでもお伝えしましたが…。

 今回耳にしたのは、「認定調査員が依頼件数に足りず、担当ケアマネが代理として調査を行うことが必要な地域が出てきている」のだそう…という事実です。

 高齢者数と、要介護者数の増加。
以前から分かっていたことではありますが。

 現実は、予想をはるかに超える勢いなのかもしれません。

 増えているのは認知症の方の数もなのですが…。

 私、認知症と診断された方の数よりも、気になることがあります。

 今現在、認知症の診断を受けている方が、どんどん進行していて、今までに見られなかった症状が出現したり今までできていたことができなくなって…という「進行の度合い」「進行そのもの」の方が気になるのです。

 いろいろな方の話を聞いたり、ブログなどを拝見すると「ああ。この方のお母さん・お父さんも、随分進行してしまったな…」というふうに感じます。

 状態が良い日もあれば、悪い日もある。
それを繰り返しながら、気が付けば下り坂をたどっている。

 もちろん、まりぃさんにも言える事です。

 その進行が、どれだけ介護者の生活に、健康に、人生にダメージを与えるのか。

 それが気になるのです。


 私はまりぃさんの介護をしていた間に「2歳分老化が早まった」と、今になって感じています。
あ。兄の分も入れて…となると、すごく曖昧になってしまいますが…。

でもそれだけ「徘徊〝も〟ある認知症の親の在宅介護」がしんどかったんだな…と思うのです。

 私が発表をしなくてはいけなかったこと。認知症絡みです…なんて言っていましたけれど。

ステーション内の、チームに分かれて取り組んだ活動内容のまとめのちょっとした発表だったのですが。
 それをまとめている時。発表の際の、みんなのリアクション。質疑応答でのやりとり。    

 それを通して感じるのが…。

 看護師が認知症の方への対応についてどれだけ理解ができているのか。
介護者の、日々の生活のあり様がどんな風なのか。どれだけの思いを抱えながら介護を行っているのかという事をどこまで思いを寄せられているのか。
という「疑問」。

 他の疾患でも同じことが言えるけれど。
 看護師一人一人にも、熱意・感度・興味などにすごく個人差があって。

「勉強しているはずなのに、なんでそうなる?そうした?そう考える?」という事がたくさんあります。

 発表の後、ようやく「がん末期や急性期の方のことが申し送りや情報共有に挙がりがちだけれど、認知症の方のリスクや変化についても共有する必要性を感じた」という声が上がって…。
本当に、まだまだです。

医療者の中で、認知症の理解が軽んじられてはいけない。

分かっているつもりで語ってもいけない。

 これからも実体験のない人に、本人と家族の辛さや大変さをどう伝えるか。
それも理論的にじゃないといけないので。

 勉強してまとめて伝えて、伝えて、伝えて、伝えて…。
それがより良いケアに繋がればいい。

…というのは、私の個人的見解です。

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