ごきげんよう!きいです。
10月24日。無事に、まりぃさんの特養Nでのロングショートの利用が開始となりました。
これからお世話になる特養Nとの契約を結び、また、在宅という状況に身を置くため、のんさんの居宅介護支援事業所とも再契約を結ぶことになります。
新たな一歩を踏み出すときには、契約という儀式(?)がつきものです。
私ももう、慣れたものです(笑)

特養Nへ到着
午前10時に老健Kを出発。道中まりぃさんの認知症の進行をしみじみとかみしめながら、予定の時間に特養Nに到着しました。
駐車場に車を停めると、ちょうどのんさんも車を停めたところでした。
私の車の助手席に座るまりぃさんを見て、手を振りながら駆け寄ってくれるのんさん。
そんな様子が、とっても嬉しい!
「まりぃさん!のんです!お久しぶりです!」
「…誰?」
「良いんですよぉ~。あ、私も荷物、運びます~!」
そう言ってのんさんは、まりぃさんのたくさんの荷物(老健Kから持ってきた荷物の他に、自宅から持ち込んだ衣類や靴などもありました)のうち、衣類の入った大きなバックを持って下さいました。
私はまりぃさんの不安定な歩きを脇から支えて歩きます。
まりぃさんは、のんさんのことを忘れていました。
そして、実は健康観察に向かうまで…今日迎えに行ってからずっと…。
私の名前を呼ぶ事はありませんでした。
おそらく、娘のきいだということが分かっていなかったと思います。
自分以外の、たくさんいる「人」の中の一人。
私もそんな存在になったのだと思いました。
だけど、それでも怖がったり警戒したり、攻撃的にならず、いつも通りの穏やかなまりぃさんです。
良かった。

まりぃさんの様子
契約の際は書類にサインをしながら、今日のまりぃさんの様子を特養Nの相談員でありケアマネジャーであるSさんに伝えます。
それをのんさんも一緒に聞いています。
Sさんからは、老健Nから伝わっている情報と、今後の対応について確認がありました。
まりぃさんは入れ歯をすぐに外してしまうため、紛失しないように着けない時間が長く、時には歯がない状態で食事をすることもあった。
そして自分の食事を近い席に座る利用者さんへ分け与えようとしてしまうため、距離を置いて座って食事をしていた。
これからは入れ歯は食前に装着し、食後には外すことで紛失を予防すること。
暫くの間食事の際のまりぃさんの様子を見守り、大丈夫であれば普通の距離感で食事を摂ること。
もちろん異存はありません。どうぞよろしくお願いします。
のんさんが立案して下さった計画書の内容確認も、異存なし。どうぞよろしくお願いします。

最後に「普通は人の物を盗ろうとして距離を置かれるものなんですけれど。分け与えようとするから距離を置かれるなんて。まりぃさんはきっと良い人なんですね」とSさん。
いやいや。単に食べられないものを残したくないのかもしれませんよ。
案外好き嫌いがある母です。
盗っても与えても問題になる集団生活。
まりぃさんが平穏に過ごせることを願います。