まりぃさんに影響を与えるもの~脳血流の低下編~

介護の現実

ごきげんよう!きいです。

 今回は、まりぃさんに影響を与えるもの〝脳血流の低下〟についてです。そうはいっても、脳梗塞や脳出血などの疾患ではなく、一時的なもの。〝寝ぼけ〟の話です。

 私がまりぃさんへの接し方の中で、大切にしている決まり事の中に「寝ているまりぃさんは、できるだけ起こさない」というものがあります。それは「まりぃさんを起こすと厄介なことになる」と経験上で実感しているからなのです。何も特別で未経験の厄介ごとではないのですが、とにかく機嫌が悪く怒りっぽいのです…。

5・脳血流の低下

 はい、これは先ほど申し上げた通り、寝ぼけている時のことです。本当に、まりぃさんは夜間の〝あんなことやこんなこと〟が多いこと多いこと。だから昼夜逆転にならないように、昼はしゃっきり起きて夜にぐっすり眠っていて欲しいのですが…。 

 まりぃさんは80歳を超えているので、疲れやすくても仕方がないと思います。特にデイサービスへ出かけた日は、夕食を摂ると着替えもしないままにベッドへごろりと横になってしまいます。

 私がうっかりしていると、あらら…。食卓からあっという間にベッドへ移動している。端座位でTVを見ているな…と思っても、良く見るとそのままウトウト…。眠くて仕方がない様子です。

 だけど、着替えもしないといけないし、入れ歯を外してお手入れしないといけないし、トイレもすべて、私が変わってあげることもできないし…。

 自分でできることは、やって頂きたい。いえ、やって頂きますとも。

 だからまりぃさんが眠り始めてしまう前に、声を掛けてアクションを起こしてもらわないといけない。眠ってから起こすことにならないように…。

眠っているまりぃさんを起こすと…

 眠っているまりぃさんを起こしたとき、案外寝起きは良いんです。サクッと目は覚ましてくれます。

 だけど…。

 トイレに行くのも「出ないんだけど。なんで行かなきゃいけないの?」

 入れ歯の手入れも「面倒くさい」

 パジャマへの着替えは、着方がどこかおかしい。ボタンの掛け違いや表裏が逆。パジャマのズボンは履かない…。

 ボタンや表裏の間違いならそのままにしておくのですが、さすがにズボンを履いていないと夜中にトイレに目を覚ました時に、新たなトラブルが発生しそうな予感がする。

 発言もいつものまりぃさんよりかわいくない。

 トイレを見守ったり、手伝う時も「そうやって張り付いていたら、出るものも出ないじゃない。」

「赤ちゃんじゃないんだから、それくらいできるわよ。」とご機嫌斜め。

 寝ぼけて脳血流低下モードのまりぃさんは、いつもとひと味違うのです。

 でも、本心かも知れないですよね。

 忖度なしの本心。

 すみません。だけど、私もやりたくてやっている訳じゃないんですけど…。

 そんな風なので、まりぃさんが寝入ってしまう前に、寝る支度を夕食の片付けよりも何よりも先に済ませるようにしています。

タイミングを失ったときは…

 ただ、まりぃさんよりも優先させないといけない人たちがいるのです。

 緊急待機の電話が鳴って「痛み止めを使っても辛そうなんです」「呼吸が苦しそうなんです」という連絡があれば、やはりそちらが優先。

 そんな時は、まりぃさんにはそのまま眠って頂いて…。あとは野となれ、山となれ…です。

 まりぃさんがトイレに行くために、自発的に目を覚ました時に着替えと入れ歯のケアができれば良し。

 タイミングが合わなくてそのままになってしまっても、それも仕方がない。

 まりぃさんが着替えをせず、汚れた入れ歯を付けたまま眠ってしまっても、尿とりパッドやリハビリパンツから尿漏れしても、陽は昇り、また沈むし。地球はまわり続けるし。

 要は、私の気持ち次第なんだなぁ…。

 介護では、時には〝あきらめる〟っていう選択肢も、必要なんだなぁ。

 …そう思えるようになりました。

※まりぃさんに影響を与えるもの~不安をかき立てる情報編~へつづく

 

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