まりぃさんに影響を与えるもの~外の明るさの変化編~

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 今回は外の明るさという環境が、まりぃさんに与える影響について書いてみたいと思います。

 夕方になると落ち着かなくなるまりぃさん。家に帰りたくなってしまうのです。その〝夕暮れ症候群〟が起こるのは本当に夕方であることも、早朝のことも…。そんなまりぃさんを引き留める方法は、さほど難しい事ではありません。安心してもらう事なのです。

4・外の明るさの変化

 夏は早朝4時過ぎには明るくなりますよね。そのころ目を覚ましたまりぃさんは、夕方の16時と勘違い(いわゆる見当識障害ですね)をして夕食を作ろうと台所へ向かったり、買い物に出かけようと玄関へ向かうことになります。

 朝の4時から着替えたりバックをゴソゴソ…。私を起こしてしまうのです。

そして時には夕暮れ症候群に移行することもあって。

 まりぃさんは、今のマンションを自分の家だと認識していません。自分が生まれたときから過ごした生家が自分の家だと思っているので、夕方になると「そろそろ夕方になるのに、ずっといるとご迷惑になるわね」「早く帰らないとお母ちゃんに怒られる」と落ち着かなくなります。

 そりゃ、そうですよね。人の家に長くいるのは当たり前のことではありません。落ち着かなくなって当然だと思います。

 ですが、現実は自分の家に居るわけで、私は夕食を食べたら寝る支度をして欲しいのです。

 帰宅願望が高まっている時は、ただ「帰りたい」というだけでは済まず、身の回りの荷物をまとめて身支度を整えて、帰る準備が始まります。

そんなときの対応は…

 早朝の勘違いで夕暮れ症候群になっている場合には「まだ朝だよ。みんな寝ている時間よ」と言えば「え~、まちがえちゃった!」で再び入眠できることも。

だけど本当に夕方の場合には…。

 そんな時に私はダッシュで台所へ。大急ぎで夕食の支度を始めます。そして「夕食を作っているから食べて行ってよ」「夕食を食べたら帰る支度をしようね」と言って、引き止めます。

そうすると、「あら、そう?」と落ち着いてくれるのです。

「ダメよ、どこに行くの?」「ここがお母さんの家なのよ!」と言って聞かせるよりも、よっぽど効果があります。

そう。夕食を食べたら帰れるんだと思って、安心してもらうのです。本当に、安心って大事!

 そしてまりぃさんは、食事を食べている間に、家に帰ろうとしたことを忘れてしまうのです。

 ちなみに、その他にも「何かに夢中になる状況を作る」というのも有効でした。まりぃさんの場合はかわいい動物の映像を扱ったTV番組の録画。昔から子犬や子猫が大好きなのです。

 外の明るさ(日の光の変化)や風の流れ、どこかから流れてくるご飯を作るにおいなどが人の気分や行動に影響を与えているという、当たり前のことに改めて気付かされます。

そして、そこまで翻弄されてしまうまりぃさん。なんだか不思議な気もします。

※まりぃさんに影響を与えるもの~ 脳血流の低下 編~へつづく

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