ごきげんよう。きいです。
今も自宅でのお看取りのために、新規の利用者様の依頼が続いています。
そこで、最近気になることがあって…。
それは、「ご家族の介護休業取得のタイミングが良くないケースがある」ということ。
早すぎることがあるのです…
それがよくあるのが「癌末期のお看取り」です。
「いよいよ緩和医療への切り替え。退院後は在宅療養へ切り替えましょう」と言われて自宅へ退院。
〝緩和医療への切り替えとなる時〟
それは、「治療は終了するけれど、痛みや不快な症状を緩和しながら、在宅で残された時間を過ごす」ということ。
その残された時間は、その方によって違います。
末期って言われたから。
緩和って言われたから。
もう治療ができないって言われたから。
でも、残された時間の長さは、本当に分かりません。
栄養と水分が少しでも摂れて、強い痛みや腫瘍による悪さ(通過障がいや組織の損傷、悪液質や胸水・腹水の貯留など)に上手く対処ができれば。
「末期って言われてから、もう2年になるんだけど?」という方もいらっしゃるのです。

在宅療養への切り替えの頃はまだ、自分のことは自分でできて、歩いて外出できるくらいの方も多くいらっしゃいます。
だから、このタイミングで介護休業を取得されると、いざ寝たきりとなり手厚い介護が必要になる頃に「職場復帰しないといけない!」という事態になってしまうことも。
一人でも留守番ができて、用意した食事を自分で摂ることができて、トイレで困らなければ。
介護休業を取得するには「まだ早い」可能性があります。

どうか、そのタイミングを間違えないように、医師とよく相談して下さいね!