ごきげんよう!きいです。
前回は<100点満点に限りなく近いサービス?>で、認知症家族等介護者の〝介護負担が高い人が優先的に利用できるサービスについて考え、「可能な時に連れて帰る」方式のサービスを妄想してみました。
今回は、せっかくだから高齢者の皆様が、家に帰りたくなくなるような楽しいコミュニティーについて考えてみたいと思います。
どんなコミュニティー?
そのコミュニティーは色々な場所にあり、廃校や閉じたホテルや旅館、空き家等を利用します。
所属する人数も様々で良いと思います。コミュニティーによって方針や趣向が違っても良いと思う。
例えば〝一人娘が救急救命医として活躍している〟という状況の高齢女性がいたとします。
娘さんはもちろん多忙。お母さんの介護が日々の診療と自分の生活に影響を与え、両立が困難なのは明らか。「介護負担が大きい人」と認定されます。
そのお母様は〝医療者家族のコミュニティー〟に所属し、「娘さんを立派な医師として生み、育て上げた立派なお母様」として大切に扱われます。そのコミュニティーには同じく子供を医師として育て上げた方、薬剤師として育て上げた方、看護師として…理学療法士として…などなどのお父様、お母様たちが過ごすのです。
「うちの息子は〇〇大学出身で…」「うちは△△附属病院で看護師長を務めていまして…」などと楽しい話に花が咲きます。お迎えに来てくれた時も「うちの自慢の息子・娘です」なんて胸を張って帰宅していきます。自慢の息子・娘が迎えに来られない日が続いても「患者がひっきりなしにやってくるのは信頼の証」「今日も誰かを助けているに違いない」と胸を張るのです。皆さん自信に満ち溢れて過ごします。
そのコミュニティーの場所は病院の建物の近くにあって、救急車が通るたびに利用者さん皆が「息子よ頑張れ」「娘よ頑張れ」と応援するのです。
他にも〝元教育者のコミュニティー〟は小学校の傍や廃校を利用した建物で。利用者さんが、地域の人々に何かしらの授業を開講したりして。いつまでも「先生」と呼ばれながら過ごせるように。
〝元農家さんのコミュニティー〟は農地の傍で。菜園をやりたいという地域の方に野菜の育て方を教えたりして。収穫したものを販売して収入を得ても良いのではいのではないでしょうか。
〝元サーファー〟は海の傍。毎日海を見に行っては「今日も良い波だ」「風も良い」と語らう。ボードは何が素晴らしいとか、ファッションにもこだわりを持って情報交換の毎日。
〝元バイク乗り〟はいつも地図を広げて「あの道は走りやすい。あの国道沿いの店は定食が美味い」とみんなでツーリングのコースを決めて。
〝元ランナー〟は普段からストレッチとランニングを欠かさない。一人歩きが遠距離にならないように、敷地内にランニングコースを設け、給水所で水分補給。
〝ギャンブル好き〟は、毎日麻雀やポーカー、パチンコなどをコミュニティー内で楽しむ。コミュニティー内で通用する仮想通貨のようなものを設けたらトラブルになるかしら?
もちろんスタッフも趣味の合う人が勤めることで、お互いが切磋琢磨できて。
そんなコミュニティーがあっても良いのではないでしょうか?
…すごい妄想ですみません…
でもなんだか楽しそう。子供がお迎えに来ても「家にいるより、こっちの方が楽しい」と帰るのを渋るくらいがいいのではないでしょうか?
「お父さん、いい加減家に帰ってきてくれませんか」くらい言えるような介護っていいかもしれない。
感染症の問題は度外視していますし、可能・不可能ということも全く考えず、あくまでも「こんなのがあったらいいな。楽しいな。自分も行きたいな」というイメージで考えてみました。
いかがでしょう?
あなたはどう思いますか?