値上げのショック!

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。
  2023年6月1日から、旧一般電気事業者が「従量電灯」など規制料金の値上げを実施します。
 私が訪問する利用者様やご家族の間では、その話で持ち切りです。

「なぜこの時期に?」
「節電のために冷房を入れない家庭が出てくるのではないか」
「熱中症の高齢者がたくさん出そう」
「うちの子はただでさえ、体温調節が上手くないのに…」
「うちはベッドやエアーマットレス、リフト、吸引器、在宅酸素や人工呼吸器が必要なのに…。電気の値上げは死活問題…」

 本当にそう。

 要介護の家族がいたり、障がいのある家族がいると、電気を使わないわけにはいかずその料金も高くなります。
それが…値上げの発表があり、報道で聞いて。見て。悲しんで。
皆さん、「仕方がないのは分かっているけれど。でも…苦しい。」と仰っています。

 それに加え、実は介護用品や福祉用具も値上げしています。

 今日お話した、あるママさんは「消耗品の買い足しが必要だったのに。もっと早くに買い込んでおけば良かった~(涙)」って。

 医ケアに使う「どうしても必要になる消耗品」の値上げ。

 更に「オムツや尿取りパッドまで値上げですよ~(涙)」って。

 あまりニュースにならない「介護に必要な物の値上げ」。
何とかならないものかなぁ?

 保険料値上げ。介護に必要な物の値上げ。生活必需品の値上げ。
そして梅雨の後、暑い夏がやってくる。

「熱中症になるといけないので、冷房を入れて下さい」って言いにくくなる。
「スキントラブルを防ぐため、尿取りパッドをこまめに変えて下さい」とも言いにくい。

 寝たきりの方の、部分洗浄や処置に紙オムツや尿とりパッドを使わせて頂いているけれど、それも遠慮がちにお願いしなくちゃいけない?

 私達訪問看護師は「在宅において、家庭内のものを利用して看護を展開する」のです。

「買えません」
「使わないで」
「使うなら節約して大切に使って下さい」
そういう方が出てくる日も、近そうな気がします。
今までにも、創部の洗浄に使う「パットは一枚しか使わないで下さい」と言われたご家庭がありました。


 利用者様に必要な物品が無いから、ケアができない

そんな災害時のようなことが、これからは普通に起きて来るのかもしれません。

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