熱中症で入院すると ~お金の話~

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 ごきげんよう!きいです。

 今日も暑いですね。まだ7月ですよ…(溜息)

「8月はどうなっちゃうのか?」
 これは、私達訪問看護師とケアマネさんが顔を合わせたときに、必ず話題になることです。

 今から危険をひしひしと感じています。

エアコンを使って欲しい~!

  今までに何度もお伝えしてきましたが、熱中症発症の危険があるご家庭が、ごく普通に存在します。

「エアコンは嫌い」
「冷えるから嫌」
「壊れているけれど直せない」
「取り付け・買い替えのお金がない」
「そんなのなくても大丈夫」

そんな言葉を、何度耳にして来たでしょう…。(※もちろん、お住まいの地域がとても涼しくてエアコン不要!というところは別の話かも知れませんが…。)

どうか、どうか…。皆さま、熱中症にならないように自己管理をして下さい…。

今、ちょっとした話題になっている記事があります。

 日本災害医学会雑誌に掲載された記事です。
 東京都をモデル地区として、2017年6–9月に高齢者がエアコン未使用で熱中症を発症し救急搬送され2日間入院した場合の費用と、暑さ指数25°C以上の時間にエアコンを使用した場合の電気料金の推計値との差を求めた。
 医療費の1割負担額と電気料金の差は6月8,067円、7月−3,840円、8月−2,625円、9月6,528円、2割負担額との差は、6月16,917円、7月5,010円、8月6,225円、9月15,378円、3割負担額との差は6月25,766円、7月13,859円、8月15,074円、9月24,227円と推計された。

 というものです。

 今から6年前の金額なので、今の電気代や入院費用とは異なるのですが…。
今、ICUで治療を受けると85,000円かかるとか、そうでなくても50,000円以上は確実とか…。そんな情報も目にします。

「入院費用の方が高額になる」という結果に間違いはないようです。

「熱中症で入院」による他の経済的損失

 それ以外の部分にも目を向けると、エアコンを使った方が「よっぽどお得」という現実が見えてきます。
・「熱中症」だけで済まず、倒れたときに「骨折」「頭部を打撲し脳出血」、倒れた場所が悪くて「熱傷」、発見が遅くなり「皮膚に褥瘡発生」、嘔吐した時に「吐物を詰まらせ窒息」「誤嚥性肺炎の発症」等を合併すると、入院期間の延長や処方される薬剤に対する費用も発生します。
・入院後も続く体調不良、通院、投薬に対する費用の発生。
・介護が必要となった場合に発生する「介護費用」。
・入院手続き・面会のために呼び出される、家族に生じる交通費や外食費、宿泊費。仕事を休むことによる経済的損失。退院時に生じる交通費など。
・熱中症で救急搬送されると、救急車出動に税金が投入される。

・室内が涼しく過ごしやすい環境で保たれる恩恵は、一人だけではなく家族・夫婦等、複数人が得られる。「夫婦そろって熱中症」となれば、「入院費用が二人分」という事もありえます。
・熱中症にならなくても、室内で食品が傷んでしまうことの損失。誤って傷んだ食品を口にしてしまった結果「食中毒等で入院」という事もありえます。

決して怖がらせようとしている訳ではないのです。
不安を煽るつもりもありません。
これらは私が長年の看護師経験の中で、実際に目にしたことばかりです。
どうお考えになるかは…あなた次第です…。

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