思い込みなのかなぁ…

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 ごきげんよう。きいです。

 ここ数日、いろいろ考えています。

 今日は、あるママさんの言葉を思い出していました。

 そのママさん…。
 2人のお子さんがいらっしゃって、上のお姉ちゃんが人口呼吸器が必要な重症心身障がい児のAちゃん。
その弟君が、健常児のBくん。

 訪問の度に「育児って大変」と、ため息をついていらっしゃいました。

 私、ママさんが言う、「育児って大変」は「Aちゃんの療育が大変」なんだと思っていました。
毎日の注入・吸引・オムツ交換・入浴・通学の送迎・受診・訪問看護・リハビリテーション…。
肺炎や気管支炎で入院することも時々あって、ママさんはいつも忙しそうです。

 だけど、ママさんが言う、本当の「育児って大変」は…。
「きかん坊のB君くんの子育てが大変」だったと分かった時には、驚きました。

 そのママさんとお話しした時。
「Aちゃんのお世話は、医療的ケアが多くて大変ではあるけれど、もう慣れたし。だけど、Bくんは…」
「Bくんは?」
「泣くし、騒ぐし、甘えるし、動き回るし。しつけもしないといけないし、食べさせないといけないし、あれ食べたいだの、これは嫌だの…。本当に思い通りにならなくて、きかん坊で…」
「(笑)子供って、そういうものですよね。」
「健常児の子育てって、こんなに大変なんだって、ビックリしましたよ。ほんと、健常児の兄弟を育てているお母さん、尊敬するわぁ。」
…と仰っていました。

 私、過去にもあるところで…。

 育児に疲れたお母さんが、重症心身障がい児のお子さんを見て「泣かない子って良いな…」とつぶやいたのを見かけたことがありました。
 その時は、「よっぽど疲れているのだろうな」と思ったのですが。

 子供さんにも一人一人個性があって、家庭環境や家族背景も違うから、障がいの有る無しだけで語れるものでもないけれど。

 それでも「障がいのあるお子さんの療育の方が大変で、支援が必要なんだ!」と考えていたのは、私の思い込みなのかなぁ…と思ったエピソードでした。

 そのママさん。
「Aちゃんのためじゃなくて、B君のためにヘルパーさんをお願いしたいって、本気で思う!」っておっしゃっていました。
それは違うね…という話で終わるのですが(笑)


 今回の話で伝えしたかったのは、「人の本心や望んでいる事って、聞いてみないと分からない。思い込みで支援をしたら、ズレが生じる…よね?」ということでした。

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