まりぃさんのお迎えに間に合わない!!~後編~

介護の現実

ごきげんよう!きいです。

 お看取りが終わり、退室した時間はもうすぐ7時30分になろうとしています。

 この時間、目を覚ましているであろうまりぃさんは、着替えくらいはできているだろうか?尿とりパッドは正しく当てられているだろうか?何か食べるものはないかと冷蔵庫を開けて覗いているのだろうか?そんな状況の私です。

大急ぎで帰宅‼その時まりぃさんは…

 帰り道、安全最優先で車を運転しながらも、心の中では大急ぎ。

家に到着したのは8時になる直前。

 まりぃさんは…。

 着替えをした状態で、ベッドで寝ていました…。

 どうやら私が家を出た後に目を覚まし、着替えをして再び眠ってしまったようです。

あと15分でトイレと入れ歯の装着と食事と…モーニングルーティーンをこなすことはどう考えても無理…。

こんな雪の土曜日でも、息子は仕事。

娘は実家(夫と義母が住む家)に泊まりに行っていました。

子供には介護をさせたくないと思っていても、こんな時は「なんでこんな時に不在なんだろう…。」と勝手な思いが沸き上がってきます。

せめて先生があと30分早く到着してくれていたら。雪さえ降っていなければ。まりぃさんが電話に出ることができて、自分で自分のことができさえすれば…。

そんなことばかりが頭に浮かびます。

 私はデイサービスへ電話をして、直前で申し訳ないけれどかくかくしかじかの理由で、お迎えまでに準備ができないということをお伝えしました。

 スタッフさんが出勤する前は、留守番電話にメッセージを入れることになっていますが、さすがにこの時間は出勤されており、直接理由を説明することができました。

「キャンセルされますか?」と聞かれましたが、キャンセルはせず準備ができたら私がまりぃさんをデイサービスへ送り届けることにしました。

 このタイミングでキャンセルしてしまったら、キャンセル料が発生してしまいます。

そして何より、まりぃさんをお願いしないと、私の貴重な一人の時間が無くなってしまう…。

 まりぃさんを乗せてくれる車は、いつももうお一人乗せてからデイサービスへ向かうのだそうです。

そのため、大急ぎでまりぃさんの準備をし、送り届けた時間は皆さんが集合してから間もなくのタイミングとなりました。ちょっぴりの遅刻で済んだのです。

 まりぃさんをお願いして、ようやくホッとできた私。

 

ようやく帰宅し洗濯機を回している間に、コンビニで買ったサンドイッチとコーヒーで朝食を済ませました。

洗濯物を干した後、少しの間眠りにつくことにしました。お看取りについての入力作業は、目を覚ましてからすることにして…。

だけど、私の都合で眠っているところを起こしたり、準備をせかしたりして、まりぃさんにも申し訳ない…。そんな後味の悪い思いがします。

こんなことになるから、夜中に呼び出されてまりぃさんが眠っているうちに帰宅できる方が、私にとっては楽なんです! 

タイトルとURLをコピーしました