オンライン診療

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 訪問看護ステーションの事業所の看板を掲げていると、色々な案内や広告などが日々舞い込んできます。

 そんな中に「オンライン診療を始めました!」というクリニックからの案内がありました。

 それを見て、みんなで話したこと。

「独居、高齢者だけの世帯や認知症の方は、難しいよね…。」

 実際「緊急事態に、訪問看護ステーションに電話をかける」という事すら困難な方は少なくありません。

 お子さんが買ってくれたという、らくらく操作が売りの携帯電話やスマートフォン。

「このボタンを押せば、お子さんに繋がります。」
「看護師を呼びたいときは、このボタンを押してくださいね。」

 それだけでも苦労しているのに。

 結局は自宅の固定電話の近くに貼られている

「〇子:123-4567」

「△男:123-4567」という、日焼けしたメモ用紙が「最強ツール」だったりする。


「オンライン診療」や「ネットでお薬をお届け」「お支払いまですべてご自宅で」
便利だし、ステキだけれど。

 誰かの「支援」が無いと、きっと難しいだろうな。

 私たち訪問看護師は、許可を得れば利用者様の携帯電話やスマートフォンへステーションの連絡先を入力したり、お子さんの連絡先へ電話をかける支援もします。

 だけど、お金が動く事はご遠慮したい。

 便利になるのはいいけれど。

 デジタル化の波に乗れない人は、これからどんどん遅れをとっていくのは明らか。

 その支援。お子さんや身内のいない人の場合は、誰がするんだろう。

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