指示書が発行されなければ

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 随分前に、訪問診療の料金を滞納している方の話をお伝えしたことがありました。

 その後、その方がどうなったのか。

 書いていませんでしたね。

 それを思い出して、今回記事にしますが…。


 その方。

 訪問診療医が撤退することになり。

 滞納する方を他の訪問診療医へ紹介できるわけがなく。

 次の主治医が見つからないまま…。

 訪問看護指示書の期限が切れてしまいました。

 そう。

 私たち訪問看護は、主治医の指示書が無いと訪問ができないのです。

 これは法律なので、仕方がないことなのです。


 この方は、主治医がいなくなっただけでなく、訪問看護も受けられなくなってしまったのです。

 だけど疾患が治った訳ではなく、家庭の状況にも何も変わりはありません。

 このままではこの方は大変なことになってしまいます。

 会議の結果、ケアマネが「行政」へ繋ぎました。

 お金はない。だけど生活保護も受けられない事情がある。

 さて、この方がどうなっていくのか。

 これからのことは、私達には分からなくなってしまいます。

 個人情報なので。

 でも、とても気になります。

 問題はたくさんありましたが、良い人だったのです。

 このようなケースが今後出てこないことを祈りたいです。

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