ごきげんよう!きいです。
昨日ご紹介した、まりぃさんがカーテンに顔を突っ込み横になっているあの時。窓は網戸になっていました。
私、ほっとしたのを憶えています。
開けたら閉めて!
私の場合、まりいさんの介護をしていて困ることの上位に「窓を開けっぱなしにしてしまう」ということがありました。
暑いと言っては窓を開ける。
天気を確認するために窓を開ける。
洗濯物を干すためにベランダに出ようと窓を開ける。
自分が帰る家がどこにあるのかと探すために窓を開ける。
そして開けっ放しにする(苦笑)
「開けたら閉める」と言う事を忘れるのです。
だから、まりぃさんと住んでいる時には「エアコンを入れていても窓が全開」とか、「窓が開いているがゆえに虫が入ってくる」は、よくあることでした。
エアコンはあきらめるしかありませんでした。
だけど、虫は困りました。
寝ていると蚊に刺される。
ハエが入ってきたときには、戦ったこともあります。
コバエは一番嫌な存在だったので、まりぃさんの窓全開が始まってからは、ベランダのプランターを全部処分しました。
どうも認知症と植木や植物は相性が良くないようです。
でも、虫が入ってくるのならまだましなのかもしれません。
窓が全開だけでなく、「玄関の鍵が開いている」問題となると不用心もいいところ。
犯罪に巻き込まれる危険性が出てきます。
そうじゃない!
それなのに、開けっ放しかと思えば、変に鍵を閉めてしまう時もあるのが認知症あるある。
私は家の外に閉め出された経験と、ベランダに閉め出されそうになった経験があります。
閉めて欲しいけれど…こんな閉め方じゃない!
ベランダに私がいるのに、まりぃさんが中から鍵を掛けてしまったとき。
娘が気付いてくれて、事無きを得ました。
あの時私は、出勤前に洗濯物を干していて、スマホは持っていませんでした。
耳が遠いまりぃさん。
TVに夢中になってしまうまりぃさん。
出勤してこない、連絡もつかない私は「おかしい」と見に来てくれる所長に発見される。
想像するだけでゾッとしたものです。
今でも背筋がゾクゾクします。
認知症介護の日常には、こんな危険も潜んでいるのです。
怖いです。