お世話になったあの方へ

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 兄の葬儀を終え、各種手続きを進め、部屋の荷物との格闘。初めて体験することや、思うように進まないことが沢山あります。

 だけど忘れてはいけない、お世話になった皆さんへのご挨拶とお礼。

 今回はそれがテーマです。

ご挨拶

 最初はのんさん。

 のんさんは兄が亡くなった連絡を入れたときに「病院から部屋へ戻られるのですか?そうならば一目会わせていただきたいのですが」と言って下さっていました。

 だけど兄は部屋へ戻ることは無かったので、遺骨になって私のマンションに戻ってから、お線香をあげに来て下さいました。

 兄の遺影は、元気だったころのユニフォーム姿です。兄に初めて会ったときにはもうすでに痩せてしまっていたので、この姿を見るのがのんさんは初めて。

 「こんなにがっしりされていたんですね!」と、ビックリされていました。

 そして思い出話しになり「車を手放した時『自分で決めたんでしょ!って、きいに言われちゃったんだ』って言っていらっしゃったんですよ」と。

 ええ。確かに言いましたとも(笑)。

 そして兄は私に弱音をはけない分、周囲の皆さんへそれなりにこぼしていたということが判明しました。

 のんさんは兄から聞いた話をあまり多くは語りませんでした。

 そのおかげで、兄のプライドは保たれました(笑)。

 そしてのんさんには、お礼に香典返しのお品をお持ちいただきました。

 福祉用具のレンタルや購入でお世話になったYさん。

 介護用ベッドとマットレス、オーバーテーブル、トイレの手摺りを回収に来て下さった際に、兄が箱買いしていたジュースと、段ボール箱一杯のお年賀タオル(未使用)を受け取って頂きました。タオルは、レンタル品を消毒する際に使って頂けるとのことでした。

 利用者さん宅で、レンタル品の組み立てや設置、解体作業までこなす大変なお仕事です。

 時には床に這いつくばるようにしてコンセントを差し込んだり、冷房が十分に効いていない部屋での作業もあります。

 兄のジュース、新しいものでなくて申し訳ありません。水分補給をしながら、これからも頑張って下さい。

やりにくかったでしょう…

 訪問看護ステーションの所長や仲間には、葬儀後初出勤の日に全員に行き渡る数のバームクーヘンを用意しました。勤務終了後も遅くまで残って計画書・報告書の他、訪問看護サマリー等を作成しているとお腹が減るのです。そのために腹持ちの良いお菓子にしました。

 利用者家族が職員で、記録もすべて見ることができるところにいる…。本当にやりにくかったと思います。

 兄の「どこのラーメン屋が美味しい」とか「おいしい店があると聞けば、県外でも車を走らせ食べに行った」等の話にもお付き合いいただきました。

本当にありがとう。

ご挨拶とお礼は、次回へ続きます。

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