まりぃさん、老健へ!~其の三~

母の介護

 ごきげんよう。きいです。

 まりぃさんに、介護老人保健施設(老健)へ入所してもらうことになった説明&言い訳が続いております。

 私に突き付けられた、まりぃさんとえい君のダブル介護+訪問看護の仕事(常勤+緊急対応)が続けられるのか?という大きな問題。

本当に迷い、悩みました…。

ダブル介護の始まり?

 前回もお伝えしましたが、問題なのは、兄が「おひとりさま」であること。

 もし家庭をもっていれば、いろいろ本人と相談しながら方向性を決定し、介護もし、支えとなるのは奥さんの役割だったでしょうが…。奥さん不在のため、いろいろなコーディネートをするのも、具合が悪くなった時に寄り添うのも、また私。

 そんな私への、のんさんからの提案は「まりぃさんに介護老人施設(老健)へ入所して頂く」というもの。

 だけど…。私、すぐに決定できませんでした。

 まりぃさんへどうやって入所を説明すれば良いのか?

えい君の病気のことは、今まで一切話してこなかったので、まりぃさんは何も知りません。

 まりぃさんは環境が変わることで、さらに認知機能が低下するのではないか?

 すべてが終わって老健から帰宅した後、今までのような生活が再開できるのか?

すべてが終わる日はいつなのかも全くわからない。

老健に入所している間に私のこと、息子のこと、娘のこと、みんな忘れてしまうのではないか?

…そんなことばかりが頭に浮かびます。

できる?できない?

 では、まりぃさんを家で看ながら兄の介護ができるのか?

 兄は抗がん剤の副作用等の影響もあり、仕事を退職しています。

 社宅を出るための新たな物件探しを始める際に「絶対、うちの傍じゃないとだめだ!」と私が言い張ったので、車で5分程のアパートに転居していました。

 そのおかげで、職場からの帰宅途中に立ち寄ることができます。だけどその時間は、まりぃさんが「家に帰りたくなる時間」なのです。

兄に手を掛けている間に、まりぃさんが一人歩き…なんて。とても困ることだし、嫌だけど、十分考えられることです。

 じゃあ、兄の所に行く時に、まりぃさんを連れて行く?

兄は癌です。苦痛が常にあり、医療用麻薬を使用しているような身体です。そこにまりぃさんを連れて行く?

兄に気を遣わせ、私は気を遣い、まりぃさんは訳が分からず…。ダメですよ。これは…。

 私も仕事を続けないと…。緊急だってあります。

今までだって、まりぃさんの介護だけでもあんなにドタバタだったのに。

綱渡りをするような思いを何度もして来たのに。

それなのに、どうしても「何とか二人を看ることができないか?」「何とかできるのではないか?」って考えてしまう。

現実を見失いかけていたのでしょうか…?

もし、それを無理にでもやろうとしていたら、二人の介護は中途半端なものになるか、危険を伴うものになっていたかも知れない…。

もしくは、私がどうにかなってしまっていたか…。

そうならずに済んだのは…冷静に考えられる人の意見を聞いたからだと思います。

私は冷静ではなかったのです…。

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