寂しいのかなぁ。

介護の現実

 前回の<お支払い…どうします?>で、訪問看護の利用料金のお支払いが滞る皆様には共通する理由があるというお話をお伝えしました。
 その〝理由〟は「訪問看護の支払いよりも、他の支払いを優先させている」ということでしたね。
お酒やたばこなどの嗜好品・趣味、コレクション・ペットの餌代や治療費・孫へのプレゼント代などを利用したサービスの支払いよりも優先させてしまうのです。
「何か間違ってやしませんか?」という問いかけをしたりして…。

 その文章を打ち込んでいる時や、振り返っている時に、いろいろ考えてみました。
先ずは、有り得ない話として…。

 訪問に伺ったときに「本日の利用料金は、1時間で〇〇〇円になります」と前払い形式になったらどうだろうか…とか(笑)
 もしそうなったら、お金が手元にない方は訪問看護自体を利用しなくなるんだろうな。みんな具合が悪くなっちゃうかも知れないな…とか(涙)
 いろいろ問題が起きそうなので、その考えは却下です。

 そしてまた頭に浮かんだこと。

 お酒やたばこなどの嗜好品とか、趣味・コレクションに関するものにはお金をかける…。

 自分の心が満たされるものを手に入れるためにお金を使っているんだなぁ。

 ペットの餌代や治療費…。これは大切な「家族」から好かれるように、長く一緒にいられるように。
孫へのプレゼント代なんて…。「孫から好かれたい」「子供家族からありがとうと言われたい」

 そう言うこと?

 自分の心を満たして、家族から好かれていたくて…。
だけど現実は病気があって、訪問看護の利用料金も支払いが滞りがちで…。
 優先順位が違っていることも、実は十分わかっているのかなぁ。
 寂しいのかなぁ。寂しいんだろうな…。

 自分の身体が元気になる事、体調が整うことよりも、心が満たされて家族から愛されることの方が優先…。

 その方にとっては優先順位…正しいのかも知れない。

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