見つかった診断書

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 ごきげんよう。きいです。

 T大学附属病院へ求めたカルテ開示。
そして書かれていたのは「輸血後肝炎」の文字。
これじゃあ、何が父に輸血されたのかがわからない。

 薬害肝炎弁護団のF先生にもこの〝カルテのコピー〟の、さらにコピーしたものを郵送しました。

「引き続き何か思い出したり、見つかったものが有れば連絡を下さい」と言われました。

 実家に通い、父の荷物から何か書類や明細書などが出てこないかと探してくれていたのは、兄のえい君でした。

 山のような採血データや、父宛の年賀状や同窓会の案内などの手紙類も確認をしてくれました。

 そしてある日、えい君はある古びた封筒の中の一枚の紙を発見しました。

 そこには「診断書兼入院証明書」と書かれていました。
封筒のあて名は父の名前。父が胃の全摘を受けた病院名が印刷されたものでした。

 医師が手書きで書いたものの写しのような薄い紙。封筒もくたびれて、折り目は切れかかっていました。


 
その中に書かれていたものは…。
昭和58年に腹壁ヘルニアで手術をした時の情報でした。
胃を全摘した昭和53年のものではありませんでした。
父は胃を全摘した手術の後、再度手術を受けていたのです。

「また違ったよ。」と兄はその書類を見せてくれました。

 そこには…
S54頃より腹壁ヘルニア認められる
S58年〇月〇日 上記により手術施行
初回手術後より肝炎を併発 以後加療中である
と書かれていました。

そして、その「診断書兼入院証明書」を記載した医師の名前が書いてありました。

そのコピーもF先生へ郵送しました。

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