各種手続き

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

なんだかんだと言いながら、退院後ほぼ毎日兄の元へ通っている私です。

「体調はどうか?」「必要な物は無いか?」「手続きなどで助けは必要か?」などなど…。

 私が最も「兄の役に立てたかな?」と思うのは、滞っていた手続きを片っ端から片付けたこと。

仕事を辞めたときや転居した時って、いろいろな手続きが必要で、そこに療養が付いてくるものだから、膨大な量だったと思う。大変だったんだろうなぁ。

兄の心配事

 兄が〝お得大好き、ポイ活大好き〟であることは以前にもお伝えした通りです。

しかし、これが実は…。ただの〝大好き〟ではないことがわかったのです。

本当は「経済的な不安があった」…それも影響していたのだろうと思いました。

 兄からはいくらお金があるのかを聞いてはいました。多くは無いけれど、兄の残された人生が数か月だとしたら、贅沢をしなければ医療費や介護費を合わせても問題のない金額を持っていました。

「もし足りなくなるようなら、私が支援するから心配しなくても良い」とは伝えていました。

 だけど、兄は心配だったんです。

 なぜ?何がそんなに心配なのか?それが分かったのは在宅生活が始まって2か月ほど経った頃でした。

申請って大変!

 徐々に兄の体調がすぐれない日が増えてきました。そんな日は差し入れをして短時間で帰るか、コソコソと片づけをするか。

 その日はコソコソと片づけをする日でした。

兄の部屋の小さな段ボール箱の中にたくさんの書類が入っているのを見つけました。

兄はそれを見て「これって誰に相談すればいいんだろう」とポツリ。

ええ?ちょっと、ちょっと!

これって、何なの?

ということで、兄の許可を得て中の書類を確認させてもらいました。

すると、中に入っていたのは、今まで病院に支払った医療費の領収書と傷病手当の請求書類と年金関係の書類。確定拠出年金の手続きに関する書類…。

あらら~。

良く見ると、どうやら傷病手当に未請求のものがありそうです。

確定拠出年金も退職時に個人型に変更しておらず、宙ぶらりんになっていました。

えーっと…。

「これって、自分でやるんだよ…」と言いたかったけど。

きっと、ずっとずっと自分でやってきて、疲れちゃったのかな。

確定拠出年金の退職時の手続きは、〝総務課のおじさん〟とやらに聞いたけれど、おじさんも良く理解できていなかったらしく…。

自分で何とかしようとしたけれど、書類の束の前に力尽きてしまった…ということらしい。

そういうことでしたら、しょうがない。

私がやりますとも…。

 はいっ!領収書のコピーを取りに行ってくるね。

 その間に、この書類のこことココに記入をお願いしますよ。

 はい、印鑑借りますね。押しますよ。えい!

 はいはい、封筒に、切手に…。

 じゃあ、帰りに投函してくるから!

まあ、そんなことが何回か繰り返されまして、後に兄の懐は少しあったかくなったのでした。

だけど、確定拠出年金は曲者。

老後のお金を貯めるためという大前提があるので、60歳以上になるか、死亡するか、障害申請が認められるかしか、受け取る方法が無いのです。

 兄の場合、どう頑張っても60歳までは…ねえ…。

 じゃあ、障害申請をする?

 障害申請…。今から?

もっと早くしておいてくれていたら良かったのかなあ?

病院に確定拠出年金の相談をするのって、違うと思ったんだろうな。

 病院では、再就職支援の相談もしていたはずなんだけどなあ。

 お金についての冊子もあった。何冊も貰っていたんだな…。

 心配だったんだね。

 

 確定拠出年金については私が説明をし「お兄ちゃんが長生きして老後のお金が必要になったら、私が何とかするから」と言いました。

 兄は笑っていました。

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