泊まり込みです。

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 前回は兄が動けなくなってしまい、福祉用具専門相談員さんやケアマネジャーののんさん、訪問看護のスタッフ達の力を借りて、ようやく介護用ベッドが導入できた話をお伝えしました。 

その後、水分を摂り休息をとり、何とかベッドサイドで端座位になることができるようになりました。でもまだまだ目が離せません。無理に動いたら床にへたり込むか、転倒か…。私も泊まり込むことにしました。

福祉用具万歳!

 皆様のご協力の結果…、「やっぱり介護用ベッドは良い‼(私の心の声)」

 高さの調整、上半身を挙上する角度の調整、ずり落ち予防の下半身の調整ができ、身長の高い兄はベッドの高さをひざ下に合わせることで、立ち上がりが楽になりました。

 ベッドには何種類かの柵を取り付け、体の向きを変え起き上がる時につかまることができるようになりました。

 痩せてしまった身体に褥瘡(床ずれ)ができないように、褥瘡予防用のマットレスを手配して頂き、寝心地は…。

「まあまあ」(笑)とのこと。

ポータブルトイレも中に排泄物を吸収してくれるシートを設置することで兄も少し抵抗感が和らいだようです。

狭いアパートとはいえ、トイレまでの距離は今の兄にはちょっとヤバイ。

兄は「歩けるよ」というのですが…。

そんな兄を横目に、近くのドラッグストアで尿器まで買って来る私。

「転んだお兄ちゃんを助けるのは、私なんだからね!」と言って聞かせました。

お泊り

 兄は私が「泊まる」と言ったとき、「いいよ」と遠慮はしませんでした。

「ごめんなぁ」と言いました。

ちょっとだけ驚きました。

やっぱり全身の倦怠感や、力が出ない虚脱感が相当強いのだと思います。

 仕事が終わって一時帰宅をし、翌日そのまま出勤できるように、泊まるための準備をして兄の元に向かいました。

夕食とお風呂は済ませておきました。

翌朝の朝食は簡単に済ませられるものを買って行きました。

あれこれ考えて、足りない物は無いか?これで明日は大丈夫か?

そしてこんなことがいつまで続くのか?

続いてくれるのか?

考えながら、考えないようにもしていました。

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