ごきげんよう!きいです。
今日も訪問看護。頑張っています。
とあるところにお住まいの女性。まりぃさんより2歳年上です。
認知症があり、内服の支援が必要です。
訪問して体調を確認。内服薬をお薬カレンダーへセットして。
日常生活で困らない程度に、筋力の維持を図って。
認知機能の維持のため、脳トレをあれこれ考えながら継続しています。
今回は新聞を開きながら、「今日は何年、何月、何日ですか?」「お誕生日はいつですか?」と質問をしたり、記事の見出しを一緒に声を出しながら読み、気になった記事の内容についてお話を深めたり思い出をうかがったりしました。
その女性は「元気なころから、人に何かを教えてあげるのが大好きだった」と話されます。
そして、「そんな自分が、何が何だかわからないことばかりになってしまい、混乱している」と話されます。
そうですよね。その通りだと思います。
でも、話した数分後…。
すっかり忘れています。
そして新聞の記事に視線を落として…。
「息子がね…私に、新聞の読み聞かせをしてくれるの。小さな赤ちゃんだったのよ。それが、私に読み聞かせをしてくれるくらい立派になって…」と瞳を潤ませます。
ああ、優しい息子様で良かった。
そして、お暇するときに別室にいらっしゃった息子様へ声を掛け、「お母様が、息子さんが新聞を読んでくれるんだとお話しして下さったんですよ」とお話すると。
「俺そんなこと、したことないけどなぁ。」
あららららら…。
残念。作話だったようです。
でも、嬉しそうに話すこの女性は、その時とても幸せそうだったんです。
だから。
まぁ、いいか。
これからの言動に、注目していくことにします。
やはり認知症という病気は「進行性」なんだなと、こんな時に感じます。
本当に、嫌な病気!