ごきげんよう。きいです。
兄が在宅療養へ移行となる前、入院中の体重は85㎏だったそうです。
それが今、体重は70,4kgへ減少しています。14,6㎏の兄の身体が消えてしまったのです。
体重減少に歯止めをかけることができません。
癌という病気は本当にひどい病気です。
体重が減るということ
私も含め、健康な人の体重が減る場合「脂肪が燃えた」というヘルシーなイメージや、「ダイエットに成功した」という嬉しいイメージがあるかもしれません。
ですが、病気を持っている人や高齢者にとっては、体重減少は大きな問題。
そこにはるい痩(強い痩せ)だけでなく、脱水や筋肉量の低下、虚弱、食欲の低下、嚥下機能の低下などが反映しているのです。
もちろん兄も同じこと。
ここしばらくは1週間で2㎏ずつ体重が落ちています。
これ以上体重が減るということは、身体の機能が低下し危険な状態に近づいているということ。
ですがそれに歯止めをかけることができません。
兄のもう一つの病気
兄は会社勤めをしていたころ、フットボールをしていました。
試合にも出ていて、兄の部屋には「東京ドームの土」と書かれた袋に、赤土が入ったものがあります。
兄は癌が発覚する前にも拡張型心筋症という心臓の病気のため、心不全で入院となった事がありました。その時も私が病院から呼び出され、先生から話を聞き「50歳を過ぎているので、心臓移植の対象にはなりません。70歳まで生きられるかどうか…」と言われていました。
おそらくその頃にフットボールを辞めたのだと思います。
その後、筋肉はすっかり脂肪へと変化を遂げてしまったのか、生活習慣病検診で引っかかる体になっていたのです。
だから洋服は「4Lだの5Lだの…」というサイズに。
その身体から、今1週間で2㎏というペースで体重が減少しています。
癌という病気は本当にひどい病気です。