スマホの解約

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 今回は兄のスマホを解約した話です。

 兄が亡くなった後、残されたスマホを見るたびに解約しないといけないなぁ…と思っていました。だって、メールが届くたびに「ポーン」とお知らせの音が鳴るんですもの。

 なんてことの無いメールでも、ポンポン鳴られると気になるし、電源を切っても存在感抜群なので、いっそのこと早く解約してしまおうと思いました。

兄宛のメール

 私は兄からスマホを開くパスワードを教えて貰っていました。

 兄が亡くなる前に送られてきていたメールやLINEは、私の中では「開けてはいけないもの」という位置づけにして封印しています。

 これは、スマホを預かっている限り、私が守るべきルールにしました。

 ですが、亡くなった後に送られてきた新しいメールに関しては、確認するようにしていました。それはショッピングサイトからのセールのお知らせなど些細なものでした。

 今後は些細な内容のメールしか届かないと分かっていても、自分宛ではないメッセージが届き続けるのは、なんとも居心地が悪いものです。

そこで、解約手続きのためショップの予約をとりました。

兄のスマホは通信ができなくなっても、データが残っていますし、カメラや時計としては使うことができます。

データをすべて消去するかどうか。

ちょっと寂しい気がして、只今考え中です。

 

 そこでもまた、兄の死亡診断書のコピーやら私の身分証明やらを提示。書類への記入が続きます。

私も、もう慣れたものです。

そして兄が契約していたスマホだけではなく、通信会社のカードの解約も同時に行いました。

ポイントが…(涙)

 兄のカードには、かなりのポイントが溜まっていました。

 ショッピングサイトからのメールが届くたびに開いた画面。その片隅には兄が貯めたポイント数が表示されていました。

 その額は40000を超えていて「おおぅ!」と思っていました。

 だけど兄のスマホとポイントを使って、勝手にショッピングをする気にはなりません。

 できればポイントを譲り受けたり、共有できればいいなと思っていました。

 ショップのカウンターで、私の対応をして下さっているお姉さん。

そのお姉さんへ「カードのポイントを共有することはできますか?」と聞いてみました。

 その答えは…。

「共有者として登録されていないので、それはできません」

あらら。

そして、さらに「ポイント数もお教えできません」と。

あらら。

 ネットで調べたときには「家族で共有できる!」って仲良しファミリー的な親子が幸せそうに微笑んでいたのになぁ。

やはりホストになる人が、生きているうちに家族を登録しておかないとダメなのね。

ホストが亡くなった後で、家族が「共有できますか?」って言うのはダメなのね。

大変失礼いたしました(苦笑)。

 兄が一生懸命貯めたポイント。

生きているうちに何か素敵なものをゲットしておけば良かったのにね。

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