前回<まりぃさんの〝協力病院〟>で書かせて頂いた、協力病院の夜間対応への「施設側の対応」(笑)
そこで「救急隊から自治体への報告が…」と書かせていただきましたが…。
いろいろ気になることもありました。
だから調べさせていただきました。
すると、自治体が「救急搬送実態調査」を行っていました。
私が住んでいる自治体のHPに、報告結果が自由に閲覧できるようにアップされていました。
皆様の自治体でもきっとHPで閲覧できるはず。
ご興味のある方は、是非ご確認ください。
そしてそれが集められた結果。
厚生労働省が発表している「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査の結果」という資料。
これ、ご興味のある方もご興味のない方も、是非ご覧になってみてください。
とても興味深い結果がそこに有ります!
その資料には…
①重傷者以上傷病者・産科・周産期傷病者・小児傷病者・救命救急センター搬送傷病者が、救急搬送された人数
②医療機関に受け入れの照会を行った回数ごとの件数
③現場滞在時間区分ごとの件数
④受け入れに至らなかった理由ごとの件数
…等が、都道府県別で発表されています。
その中で、私が「おおっ?」と驚いた情報をいくつかお伝えしますね。
・令和2年、重傷者以上傷病者の医療機関に受け入れの照会を行った回数ごとの件数の最大照会回数は、なんと!117回‼(ちなみに産科・周産期傷病者:37回・小児傷病者:27回・救命救急センター搬送傷病者:60回でした)
・受け入れに至らなかった理由のトップはすべての傷病者共通で「処置困難」。
「医師不在」のトップの都道府県は千葉県でした。
・搬送件数の全国第1位は東京都!(受け入れ照会最高の117回と周産期傷病者:37回も東京都の結果でした)
・小児搬送傷病者の受け入れ照会最高の27回は埼玉県。救命救急センター搬送傷病者の受け入れ照会最高の60回は千葉県でした。
・大阪府は搬送件数の全国第2位でも、受け入れ照会の回数は少なめだし、現場滞在時間も短いという結果でした。
しかし。
117回も病院を当たってくれた救急隊の方がいらっしゃったことに、驚きを感じますし、感動すら覚えます。
私の経験は、最高15回。それでも滞在時間は1時間30分を超え、大変でした。
出発した救急車を見送りながら、心からホッとしたのを憶えています。
次回はそのエピソードをご紹介しようかしら。
それなのに…117回…そこにはどんなドラマがあったのでしょうか…。
この「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査の結果」という資料。
表と数字が殆どの資料ですし、病院側の具体的な情報は無いけれど、深読みすると…興味深いですよ。
他にも救急搬送についてのデータはたくさんありました。
皆さんもご自身がお住まいの地域の情報をチェックすることをお勧めします!