熱があるのに

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 以前から心配はしていましたがいよいよ発生しました。

「熱と上気道症状があるのに、お金がないから受診をしない。『原因がわからない発熱』だから、看護師はガウンを身に付け訪問しなくてはいけない。そしてそのお宅には、エアコンも扇風機も無い。」

 そんなケースです。

 これがもし、受診をして検査の結果「covid-19も、インフルエンザも陰性」「ウィルスが原因の発熱ではない」ということが明らかになれば、看護師はガウンテクニックが不要になります。

それなのに…。

原因が明らかにならないので、訪問する看護師は暑い部屋でガウンを身に付けなくてはいけないのです。

訪問したスタッフは、もちろん汗だくです。


 利用者様も、熱があって苦しいのですから速やかに受診をしていただきたいのですが…。


 この方の他にも、お金がないから病院へ行くことに不安を感じて、受診予約日が近づいてくると不穏になったり夫婦喧嘩をしてしまう方もいらっしゃいます。

 あれこれ理由を付けては受診を先延ばしにした結果、薬が足りなくなったり、病状が悪化してしまうケースもあります。

 今日、私が受診を渋る利用者様へお伝えした言葉は…。


「入院費の方が高額になりますよ。しっかり受診をして、入院にならないように頑張りましょう。」でした。 

 こういうケース。

少数派であることを願いたい。

経済的に困窮しているから受診もできないなんて。

日本って、そんな国だった?

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