これはさすがに…。

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 先日、老々介護のご家庭へ訪問してきました。

 ご主人様は90代。持病と認知症のある奥様を一生懸命に介護されています。

 そしてとても熱い思いで介護をして、病院や医師と衝突してしまいます。

 私も実際にご主人様にお会いするまでは、「病院や先生と、ご主人様の間に、何があったのかな…」と考えていました。


 ところが。

 実際にお会いしてみたら!

 衝突する理由が良くわかりました(笑)。

 まあ、ご主人様…。

「あれがああで、これがそうだから…」と「近所の噂が先生の話よりも優先」の人だった!

 伝えたい薬の名前も種類も、奥様の状況報告もとにかく曖昧。

 「抗生剤をキャンセルしようと思うんだよ。隣のAさんは使わなかったから髪もふさふさで、今もピンピンしているよ。すぐそこのBさんは医者の言うことを聞いて抗生剤を飲んだら髪は抜けて今じゃ寝たきりだ。そんな薬はダメだ!」


 はい。

 ご主人様は「抗生剤」と仰っていますが「抗がん剤」について話されているのです。

 そして近所のAさん・Bさんとの情報交換がお盛んで、病名も通院先の病院名などもすべてが筒抜けなのではないかとお察しします。

 そしてさらに、この中のどれだけが正しい情報なのかが…分かりません。

 これを病院で、医師の前で、この勢いで話し始めたら。

 医師は「困ったな…」と思うに違いない!

 この利用者様である「奥様」。

 まさに今後の方向性をしっかり考えないといけない時期に来ています。

 次の受診時には、ケアマネジャーが同席する予定になっています。

 良かった!!!

 本当にそう思いました。

 実はケアマネジャー…病院から呼び出された???のかもしれなくて…。

 ケアマネジャーさん、がんばれ!!!

 だけど…。


 高齢者が増える・老々介護が増える・相談する人がいない〝おひとりさま〟が増える。

 このご主人様のような患者さん・ご家族様がもっと増えるんだろうな…。

 そう思いました。

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