ごきげんよう!きいです。
私はこのブログを通して、自分がどんなふうに介護をしているか、だとか、介護についての思いを書いているのですが…。私自身、事前の相談や準備が不足して大変困った一人です。
反省することが沢山ありすぎで、大変お恥ずかしい限りです。…。
そんな私は「介護って大変だけど素敵な事や、学びがいっぱいあるから、みんな、頑張ろう!」なんてことを言う気はさらさらございません。
「介護はできればしたくないんですけど…」「介護をすることが困難な状況です」という方がいても、何らおかしくはないのです。
もちろん「介護をしたい」とか「介護をすることは当然だと思うし、ちっとも苦にならない」という方もいらっしゃいます。
介護をしたい方・したくない方。両方いて当たり前。
今回は、家族の介護をするのは当たり前なのか?ということについて考えてみます。
家族の介護をするのは当たり前なのか?
配偶者や親の介護を〝当たり前のこと〟と進んで引き受けられる人は、本当は少数なんじゃないでしょうか。
みんな不安。これから何が起こるのか?どうすればいいのか?
自分の時間が無くなってしまう。他にもっと大切なことがある。そもそもその人のことが大切に思えない。顔を合わせるのも気が重いのに…などなど。
今現在介護している人の中にも、そうするしかなかった。やる人が自分しかいなかった。という状況があったのかもしれません。ひょっとしたら「本当はしたくなかった」という方も。
「自分が何らかの理由で、介護が必要になった時。あなたはどこで・誰に介護されたいですか?」
そう聞かれたら、私は「自分のことが自分でできなくなったら、施設に入所したい」と答えます。
理由は「家族に迷惑をかけたくないから」
内閣府が行った高齢者介護に関する世論調査でも、女性は施設入所を望み、男性は自宅での介護を望む傾向がありました。
また、男性は配偶者による介護を望み、女性は配偶者による介護を望まないという傾向が高いという結果も出ています。
男性と女性で考え方に違いがありますが、それも当然。
私も夫や息子にオムツ交換してもらう将来なんて、できれば考えたくありません。
私はここで、世の女性たちに是非とも問いたい!
「あなたは男性に自分の汚れたオムツを交換してもらいたいと思いますか?」
また、世論調査によると「他人を家にあげたくない」「他人に介護をされたくない」という考えを持つ方もいらっしゃるようです。この場合、在宅介護では介護保険サービスを利用することができず、限られた家族だけが介護を抱え込み、疲弊してしまうかも知れません。
このようなご意見を主張される本人様の場合には、できる限り自分のことは自分でやるという身体と気概を保っていただくようお願いします。そうでないと家族が倒れ、その結果望まない形で施設入所…ということになりかねないからです。
まず、ここで言いたいのは…
早い段階で、本人に「どこで誰に介護をされたいか?」を確認しておくべきということ。
しっかり考え、意思表示をしてもらい、それを家族が共有しておくことが大切です。
そしてそれが果たして可能なのか?を考えておきましょう。
施設介護?在宅介護?
その一:家族は介護が困難で、本人は家族に介護をさせたくないと考えていたら?
その場合は施設入所を前向きに考えてよいのではないでしょうか?
ただし、お金はかかりますから、しっかりと蓄えておくことが大切になるでしょう。
施設にも色々な種類があります。入所・入居できる条件や料金もそれぞれ。一人で入居する場合の外、夫婦で入居できる施設もあります。元気なうちから情報を集め、後悔しないように検討しておきましょう。
もし身内に「配偶者・親の面倒をみないなんてひどい!」と言う方がいても「本人の希望です!」と言い返すことができるでしょう。
施設に入所していても、「面会・イベントへの参加・介護保険やお金の管理・外出や宿泊、災害時の受け入れ・意思決定支援」などの介護は必要です。
施設入所を選択しても、介護のすべてを施設に任せることではないので、罪悪感を抱く必要はないと思います。
そう考えると、施設入所でも家族の介護って必要なんですね。
※介護をしなくて済む方法ってありますか?~後編~へつづく