胸を張って良い

介護の現実

ごきげんよう!きいです。

先日、「認知症の人の数より、進行の度合いが気になる」とお伝えしたところです。

介護をする家族にはとても切実な問題です。

ある利用者様のご家族様。

日々認知症のために混乱するご両親を支援するために、毎日と言って良いほど通っていらっしゃいました。

そしていよいよ、お父様が施設入所へ。

あんなに介護が大変だったのに、いざ入所が決まると急に「本当に決めてしまって良いのか?」と不安になったと仰います。

私の時には、「兄の介護のため」というやむを得ない理由があったので、「階段を一歩上がった」という感覚と、なんとも言えない寂しさがありました。

だけど、このご家族様は「自分が決める」ことが求められています。

躊躇して当然だと思います。

「負い目を感じる」…なるほどです。

認知症という「病気」の親を、入院ではなく施設へ入所〝させる〟という考え方が、負い目に繋がるのかもしれないな…と思うのです。

本人が望んでいないところへ、自分の都合で、入所させる。

それが負い目になるのではないか?

本当はそうではないのに。

だって「認知症の親を施設入所へ導いた」ということは、「目的地(安全な居場所)へ送り届けた」のだと考えられないでしょうか?

「施設へ入所させた」ではなく、「安全な居場所へ導いた」と言っていいと思う。

私は、そこまで頑張った家族は思い切り胸を張って良いと思うのです。

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